第2回声優アワードレポート | アニメ!アニメ!

第2回声優アワードレポート

イベント・レポート

 2008年3月8日、東京・秋葉原のUDXシアターで第2回声優アワードの授賞式と受賞者の発表が行われた。
 開会に先立ち、司会を務める文化放送の長谷川太アナウンサーより、広川太一郎さんが3月3日にお亡くなりなったことを伝えた。広川さんは『宇宙戦艦ヤマト』の古代守や『ムーミン』のスノーク役など、数々の名演技で知られる。

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 受賞式は新人女優賞から発表され、第2回声優アワード」最初の受賞者に輝いたのは、『らき☆すた』の柊かがみ役で大人気となった加藤英美里さんと、『さよなら絶望先生』の木村カエレ役などでエキセントリックなキャラクターを好演した小林ゆうさんである。
 また新人男優賞は『地球へ…』のサム・ヒューストン役などで知られる、羽多野渉さん、『おおきく振りかぶって』の主役、三橋廉を演じた代永翼さんが選ばれた。

 続くベストパーソナリティ賞を見事受賞したのは、鈴村健一さん。受賞のコメントでは映像を受けて「完全に色モノと紹介されてます」と語り会場を沸かせた後「パーソナリティとして自分の名前を使って表現することができました。これから声優というメディアはどんどん声優の名前、パーソナルなものが広がっていけばいいなと思います」と語った。
 歌唱賞は『らき☆すた』のオープニング主題歌『もってけ!セーラーふく』を歌った平野綾さん、加藤英美里さん、福原香織さん、遠藤綾さんの4名。加藤さんは新人女優賞とのダブル受賞になった。
同曲は遊び心の高い音楽性がファンから高い注目を集め、オリコン初登場2位を記録。現在では20万枚以上を出荷している。リミックス版も2作品制作された、2007年を代表する曲である。

 シナジー賞は、作品として声優の魅力を最大限に発揮したものに対して与えられる。選ばれたのは特撮作品の『仮面ライダー電王』。
 2007年1月から1年間放送され、主人公の4人のライダーは、それぞれ個性的な性格で、声優もそれぞれ異なる。斬新な設定、キャラクター性の高いストーリーが話題を呼び大ヒットとなった。4月には劇場版第2弾も公開される。
 モモタロス役の関俊彦さん、ウラタロス役の遊佐浩二さん、キンタロス役のてらそま まさきさん、リュウタロス役の鈴村健一さんの名前が発表された直後、会場は暗転。そこに現れたのは、仮面ライダー電王本人。そこに関さんが生でアテレコを行う演出が行われた。
 決め台詞「言っとくが俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」に会場は大盛り上がり。

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 特別功労賞には、1995年に永眠された城達也さんが選ばれた。城さんはグレゴリー・ベックやロバート・ワグナー等の外画の吹き替えなどで絶大な人気を集めた。
 また、ラジオ番組『JET STREAM』の初代パーソナリティとしても知られる。トロフィーは夫人が受け取り「主人もきっと喜んでいると思います」と語った。

 功労賞は、アラン・ドロンやブルース・ウィリスほか、数々のスターの吹き替えをした野沢那智さん、シルヴェスター・スタローンをはじめとして5000本もの外画吹き替えを行った羽佐間道夫さん、フェイ・ダナウェイなどクール・ビューティーな女優を多く吹き替えした来宮良子さんが選ばれた。
 ラジオで鳴らした野沢さんは、「深夜放送が長いもんですから喋り出すと2時間半かかります」とのジョークから入り、映画評論家の淀川長治さんから「映画は人生の教科書」で、それを伝える吹き替えは大事な仕事であると励まされたエピソードを語った。その上で、「まだまだ新人です。よろしくお願いします」と述べた。
 羽佐間さんは、82歳の女性からファンレターを貰ったエピソードを話し、「功労賞のゆえんかな。どこまでいけるか分かりませんが、がんばります」と語った。
来宮さんは、「羽佐間さんがおっしゃった82歳までもうすぐ…いえ、まだ間がありますけど、これからもがんばっていきたいと思います」と語った。

 富山敬賞は故・富山敬さんを記念して今年から設立された。声優の職業を各メディアを通じ、多く広めた人に与えられる。今年は古谷徹さんが受賞した。古谷さんは、『機動戦士ガンダム』アムロ役など数多くのヒーローの役柄で知られる。
 2007年は中国や米国などのイベントに参加し、国内外で声優の魅力を広めた。「富山敬さんはヒーロー声優のあこがれ。今後も富山敬さんの名に恥じぬよう、海外のイベントに積極的に参加し、功績を残したい。」と語った。

 サブキャラクター男優賞は小野大輔さん、神谷浩史さん。小野さんは『みなみけ』保坂役や『レンタルマギカ』影崎役など、様々キャラクターを演じ分ける。受賞コメントでは、最初は、作り手として参加したが挫折した経験などを語り、「ひょんなことから声の仕事をした自分がこんな賞をいただけるのが信じられない、不思議な思いがします」と話した。
 神谷さんは『さよなら絶望先生』糸色望役で、アクの強いキャラクターを演じ、表現力高く評価された。

 サブキャラクター女優賞は、釘宮理恵さんと斎賀みつきさんが選ばれた。釘宮さんは『ハヤテのごとく!』三千院ナギ役など、いわゆる"ツンデレ"系キャラクターで人気。しかし多様性のある表現力は誰もが納得するところだ。
 斎賀さんは、『もやしもん』結城蛍役や、『天元突破グレンラガン』ロシウ・アダイ役など男性キャラクターを演じ、女性からの人気が高い。

 主演男優賞は、『機動戦士ガンダム00』刹那役、『DEATH NOTE』夜神月など数多くの主演を経験した宮野真守さん。受賞コメントでは「このような栄えある賞を受賞し、ありがとうござます。僕はまだまだ未熟なので、僕一人で貰った賞ではなく、すばらしい作品に出会えて、作品を作る上で出会ったたくさんの方々の力だと思っています。身長ばかりでかい僕ですけども、役者としてもでっかくなれるようにがんばります」と語った。
 主演女優賞は、昨年新人女優賞を受賞した平野綾さんが選ばれた。『らき☆すた』泉こなた役、2006年には『涼宮ハルヒの憂鬱』涼宮ハルヒ役などで活躍した。

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 こうして、全部で12部門、延べ24人への授与が終了した。授賞式後、UDXビル内に敷かれたレッドカーペットを通ってファンからの大きな拍手と歓声に包まれ受賞者は退場し、式典は終了した。
 なお、3月30日の「東京国際アニメフェア 2008」では、声優アワードのステージイベントも開催される予定である。また、3月下旬より、秋葉原の東京アニメセンターでは今回の声優アワードを記念したオリジナルポストカードが発売される。
【日詰明嘉】

声優アワード 公式サイト /http://www.seiyuawards.jp/

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