第28回日本SF大賞に『星新一 一〇〇一話をつくった人』 | アニメ!アニメ!

第28回日本SF大賞に『星新一 一〇〇一話をつくった人』

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 日本SF作家クラブは、第28回日本SF大賞に最相葉月さんのノンフィクション小説である『星新一 一〇〇一話をつくった人』を決定した。
 『星新一 一〇〇一話をつくった人』は、ショートショートSFの名手で、2006年になくなった作家星新一さんの生涯をたどったノンフィクション小説である。星新一さんは生涯1000編以上のショートショートを発表し、日本の短編SFの第一人者として知られる。2007年にはNHKで「星新一ショートショート劇場」が放映されるなど再評価の機運が高まっている。
 『星新一 一〇〇一話をつくった人』は今年3月に発売されたが、作家の知られざるエピソードを発掘し、あらためてその作品群に光をあてている。既に第29回講談社ノンフィクション大賞も受賞もする話題作である。

 作者の最相葉月さんはSF関係のライターではなく、幅広い分野で執筆を手がけるノンフィクションライターである。音楽の感性と天才をテーマにした『絶対音感』(第4回小学館ノンフィクション大賞受賞)やバイオテクノロジーによる花開発を取り上げた『青いバラ』などの代表作がある。
 そうした意味では、今回は異色の受賞とも言えるだろう。またSF大賞にノンフィクションの作品が選ばれることは少なく、2000年の『日本SF論争史』(巽孝之)以来である。

 このほか日本SF作家クラブは、第9回日本SF新人賞として中里友香さんの『黒十字サナトリウム』と黒葉雅人さんの『宇宙細胞』の2編を選出した。また、第3回日本SF評論賞には、評論賞に宮野由梨香さん「光瀬龍『百億の昼と千億の夜』小論 旧ハヤカワ文庫版「あとがきにかえて」の謎」、選考委員特別賞に藤田直哉さん「消失点、暗黒の塔――『暗黒の塔』V部、VI部、VII部を検討する」を選出している。
 日本SF新人賞と日本SF評論賞はともに、一般公募された未発表の作品のなかから、選考委員会を経て受賞作が選ばれている。
《animeanime》
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