プロダクション I.Gが花王のシャンプー商品のために制作したアニメーションコマーシャルの『ASIENCE~髪は女の命』が、ロンドン国際広告賞Television/Cinema部門のゴールドウィンナーとなった。 作品の監督とキャラクターデザイン、絵コンテ、作画監督は、中澤一登さんが行った。中澤一登さんは、映画『キル・ビル Vol1』のアニメーションパートの監督や『サムライチャンプルー』の総作画監督で知られている。また、美術は『イノセンス』の平田秀一さん、音楽には『BLOOD THE LAST VAMPIRE』の池頼広さんと、短編ながらトップクラスのクリエイター陣が参加した作品である。
今回、『ASIENCE~髪は女の命』が受賞したロンドン国際広告賞(LONDON INTERNATIONAL ADVERTISING AWARDS)は、1986年に創設された賞である。 テレビ、ラジオ、プリント、パッケージデザインのほかウェブやデザインなど8部門から構成される国際的にも最も大規模な広告関連の賞のひとつで、広告の世界では広く知られている。2007年には世界81カ国から17660作品の応募があった。
プロダクション I.Gは、アニメーションで表現した高品質なテレビコマーシャルをこれまでにも手がけている。昨年11月にはキリンビバレッジのテレビCM『KIRIN LEMON BLACK モンスターブラックス 逆襲篇』(石井克人監督)で、第11回オランダアニメーション国際映画祭CM部門大賞を受賞している。 中澤一登さんは、こちらの作品でも演出・作画監督を行っている。今回の受賞はコマーシャルアニメーションでの国際的な賞の2度目の受賞となる。