作曲家川井憲次 トークショウ: レポート

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 10月26日に秋葉原の石丸電気SOFT1で、作曲家の川井憲次さんのトークショウとサイン会が行われた。川井さんは11月4日にパシフィコ横浜 国立大ホールでフルオーケストラと豪華ゲストによるコンサートを行うことが決まっている。
 トークショウのこの日は、コンサートのリハーサルが始まったばかりとあって、舞台裏の話やコンサートの見所についてたっぷり語った。

 今回のコンサートはフルオーケストラに加え、『アヴァロン』のソプラノ歌手エルジビエタ・トワルニッカさん、『イノセンス』民謡コーラスの西田社中、太鼓の茂戸藤浩司さん、歌手の坂本美雨さん、児島由美さんほか15名のゲストなど、総勢112名のミュージシャンが参加する。
 川井さんもギタリストとして舞台に立つ。最も多いときでは一度に100名以上もステージに上がるため、前列の客席を潰してまでステージがせり出す形になるという。

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           写真提供:文化放送メディアブリッジ

 さらにトークは、川井さんの作曲スタイルの話にも及んだ。現在では代表作として知られている『攻殻機動隊』の作曲は、川井さんにとって初めての種類の音楽で、サイバー空間と民族的な音楽の融合が観客に受け入れられるかどうか不安だったそうである。
 また川井さんは、音楽を作るために楽器を選ぶのではなく、楽器を見つけて使っているうちに音楽を作り出すことが多いという。「攻殻」の太鼓や、『WXIII 機動警察パトレイバー』のリズムはドラムマシンをいじっていて、思いついたという。
 こうした「正しい」楽器の使い方をしない川井さんに対して、司会からは思わず「初音ミクを与えたい」と突っ込みが入った。

 イベントでは押井さんからのビデオレターも届いた。今回の企画は押井監督と川井さんがパーソナリティを務めた文化放送のラジオから始まったという。川井さんのコンサートはこれまで何度も企画されたが、舞台上で再現することが困難な規模であることや作品による音楽の違いがあり、実現は困難だった。
 それが担当の方の熱意により、予算や様々な問題をクリアし、実現に至った。ビデオレターで押井さんは「川井憲次、生涯最後のコンサートです。是非見に来てください」と、押井さんらしいエールを送ったが、川井さん自身も一生に一度という心構えで臨んでいるそうである。

 コンサート以外では、秋の新番組『機動戦士ガンダム00』で、水島精二監督と『地球防衛企業ダイ・ガード』以来8年ぶりのコンビとなる。このほか11月公開の映画『真・女立喰師列伝』、来年公開のデスノートのスピンオフ作品『L change the World』、そして押井監督の新作『スカイ・クロラ』が控えており、12月からレコーディングが始まるという。
 また、押井守初期実写作品の『紅い眼鏡』『ケルベロス』の完全版のサウンドトラックや、ベスト盤のCD-BOXが続々と発売される予定である。

川井憲次
/http://www.kenjikawai.com/

川井憲次コンサート2007 Cinema Symphony オフィシャルサイト
/http://www.cinema-symphony.jp/
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