出渕×河森「メカ・デザインと監督のおもしろさ」 レポート | アニメ!アニメ!

出渕×河森「メカ・デザインと監督のおもしろさ」 レポート

イベント・レポート

 9月2日、パシフィコ横浜で行われた第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007の企画としてシンポジウム「メカ・デザインと監督のおもしろさ」が開催された。
 シンポジウムには、メカデザインからアニメ監督、シリーズ構成まで多彩な活動を繰り広げる出渕裕氏と河森正治氏の2大クリエイターが登場した。
 またアニメ・特撮評論家の池田憲章氏とプロデューサーの大野修一氏が司会としてシンポジウムに参加した。

 このシンポジウムはメカデザインを出発点にアニメ監督を手がけるようになったいきさつや、さらにそうした仕事のなかでの体験を追うものである。
 またこのシンポジウムを主催する徳間書店から出版する出渕氏の画業30周年企画「Izubuchiアートワークス(仮)」を記念するものでもある。

sf-4.JPG 画業30周年というキャリアの長さに驚かされるが、出渕氏は未だ40代である。つまり、出渕氏のキャリアは高校生時代から始まる。最初の仕事は1970年代のロボットアニメ『闘将ダイモス』のメカデザインで、故長浜忠夫氏に見出された。
 デビューの早さは河森氏も同様で、デビュー作品は出渕氏と同じ『闘将ダイモス』だった。さらに河森氏が名作と知られる『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を監督したのは若干23才の時である。
 今ではとてもありえない若手の大抜擢だが、当時はアニメ文化の創成期、出渕氏によれば使えるものは誰でも使えという雰囲気のなかで起こったことだという。

 そうしたデビューを出発点に両氏とも様々な作品を経て、アニメ監督をするようになった。メカデザイナーから演出と、仕事の方向性は大きく違うようにみえる。
 しかし、両氏によればメカデザイナーから演出に移行するケースは多い。メカデザイナーの人数から考えるとその率はかなり高い。
 それはメカデザインをする作業は世界観を含んだ作り込みがあるためだそうだ。メカを作る中でこうして欲しいという思いが、やがて演出する側にまわるわけである。

 そうした2人の意見のまとめとして、両氏の最新作、河森氏の日産「デュアリス」のCF、『劇場版アクエリオン』、出渕氏の『仮面ライダー THE NEXT』の映像が紹介された。
 シンポジウムは2時間もの長さがあったが、時間の長さを感じさせない充実した内容であった。

第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007
/http://www.nippon2007.org/jpn/
《animeanime》
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