AX2007 プロダクションI.G スカイ・クロラに注目集まる | アニメ!アニメ!

AX2007 プロダクションI.G スカイ・クロラに注目集まる

 アニメエキスポ(AX)2007の開催3日目、7月1日にアニメ製作会社プロダクションI.Gの企業パネルが開催された。この7月1日は朝から東映アニメーション、ファニメーション、バンダイエンタテイメント、ジェネオンなどのパネルが次々に開催される企業パネルのゴールデ

イベント・レポート
注目記事
 アニメエキスポ(AX)2007の開催3日目、7月1日にアニメ製作会社プロダクションI.Gの企業パネルが開催された。この7月1日は朝から東映アニメーション、ファニメーション、バンダイエンタテイメント、ジェネオンなどのパネルが次々に開催される企業パネルのゴールデンタイムとなっている。
 そうしたなかでプロダクションI.Gのパネルは、昨年よりかなり大きな規模の会場を易々と埋め尽くす大盛況だった。

 本来なら自社が直接DVDやキャラクター商品を展開しないプロダクションI.Gが、コンベンションで企業パネルを持つ必要性はあまりない。企業パネルは、消費者向けに自社の製品を宣伝する場であるからだ。
 それにもかかわらず同社が企業パネルを持つのは、こうした場がファンサービスであると同時に、I.Gブランドやファンのロイヤリティの向上に結びつくと考えているからであろう。
 実際に、他の企業パネルのように日本から有名ゲストを招いているわけでないのに、パネルの盛り上がり方はAX有数のものである。

 今年のパネルはショートドラマを交えた日本のプロダクションI.Gのスタジオ紹介フィルムから始まった。日本のアニメ制作の現場を見たいというファンのニーズは高いので、的を射た企画と言えるだろう。
 続いて同社が手がける『REIDEEN』や『ウエルベールの物語~Sisters of Wellber』、『精霊の守り人』、さらに短編として坂本真綾さんのミュージックビデオ『ユニバース』や資生堂のCM『ASIENCE~髪は女の命』と続く。

       IGAX2007.JPG

 プロダクションI.Gのパネルの特徴は多くの企業パネルが、北米ライセンス獲得済の作品を紹介するのに対して、米国でライセンスが獲得されていない作品も幾つか紹介している点である。
 それは、近年オリジナルコンテンツ作品の製作に力を入れ、かつ日本の制作と直結しているプロダクションの強みでもある。そうした作品はまだ米国のライセンスが決まっていないと紹介したうえで、会場にいるアニメのディストリビューター(流通会社)の担当者に、いい作品ですよ、買いませんか?と声をかける場面もあった。

 しかし、今回の一番の目玉は、先日、日本でも電撃的に製作発表された押井守監督の最新作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』である。上映された映像は日本では既に御馴染みになりつつある空の映像だけのあの特報である。
 それでも来場者の反応は非常に高く、米国においても押井守監督の人気の高さを伺わせるのに十分であった。実際に作品が姿を現す来年は、さらに大きな盛り上がりが期待できそうだ。

プロダクション I.G  /http://www.production-ig.co.jp/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

特集