10月15日より渋谷のBunkamuraギャラリーで開催される入札制のアートオークションに、海洋堂の人気原型師と知られるボーメ(BOME)氏のフィギアがオークションにかけられる。ボーメ氏は美少女フィギアの原型師としてカリスマ的な人気を持っているが、近現代のファインアートの作品が並ぶオークションへの出品は珍しい。 今回、オークションに出品される300点余りの作品のほとんどは近現代のファインアートの巨匠たちである。ピカソ、ウォーホール、マチス、村上隆などが並ぶカタログの中でも、ボーメ氏の名前は異彩を放っている。 ボーメ氏はこれまで村上隆の作品アート作品の制作などを手掛けるなど、造形師として評価されることが多かった。しかし、今年は現代美術のパトロンとして知られるパリのカルティエ財団に招かれるなどアーティストとしても評価されつつあるようだ。 今回出品される作品はセーラームーンのフィギアである。カタログによれば出品ナンバー101のこの作品の制作年は1994年、制作技法はレジン、高さ43cm、サインなしとされている。残念ながらカタログからは、このフィギアのキャラクターが誰なのかは判らない。 気になる落札価格は最低入札価格5万円で、落札価格予想価格は5万円から7万円の間とされている。ボーメ氏のオリジナルの原型がアートとしてどのように評価されるのか、この評価額が正しいかどうかはよく判らない。しかし、アートから離れてコレクションとしてみた場合は、比較的控えめな予想価格でないだろうか。 オークションの方法は、10月15日から10月23日までの間に購入希望金額を記入し、投票するいわゆるサイレントオークション方式である。また、入札のなかった作品については、10月24、25日にアフターセールが行われる。詳細は下記サイトを参照ください。/第22回入札 Bunkamura Gallery オークション/海洋堂
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