10月21日から25日まで英国ロンドンで開催される国際マンガ・アニメフェスティバル2005では、大会のメインイベントとしてアニメとマンガのアーティストを対象としたコンテストを行う。コンテストは、応募者別に学生部門とプロも応募出来るオープン部門に分かれている。それがさらに子供向け作品と大人向けに作品に分かれて、それぞれにキャラクターデザイン、マンガス脚本、アニメーション映画の3部門で計12部門から構成されている。オープンセクションの賞金はそれぞれ5000ドルで、学生部門学生部門の賞金は3000ドルとなっている。さらに、全体の中から最優秀賞が選ばれ30,000ドル(約330万円)の賞金が与えられる。 国際マンガ・アニメフェスティバルは、2004年にはじまり今年で2回目になる。イベントは英国におけるアニメ・マンガ分野の需要の高まりに対応したものである。プロとアマチュア双方のアニメーターとマンガ家のコンテストを行い表彰することでこの分野の才能の発掘を行うことを目的としている。 アニメ・マンガというと一般的には日本のオリジナルものだと考えられている。しかし、これらの文化が世界各国に広がることによって、米国、ヨーロッパ、アジアといった国では自らマンガスタイル、アニメスタイルの作品を作ろうとした動きが広がりつつある。 今回のコンペティション以外にも、TOKYOPOPが米国で新人マンガ家発掘のための大会を行い、GENEONが米国でアイドルコンテストを行いアニメ歌手や声優の発掘を行うなどの動きをみせている。近い将来“ANIME”や“MANGA”は日本独自のものでなく、アニメーションやコミックにおける特定のスタイルを指すことになるかもしれない。 “柔道”や“寿司”が国際化する中でその意味合いを大きく変えたように、言葉の定義自体が変わることが国際化の本質なのだろう。/国際マンガ・アニメフェスティバル2005
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