10月2日(土)に放映開始した『機動戦士ガンダムSEED』の続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が初回放映の視聴率で8.2%と高い視聴率で好スタートを切っている。『DESTINY』の前のシリーズに当たる『SEED』は、平均視聴率で6.0%、最高視聴率で8.0%であったから初回にして前作品の記録を打ち破ったことになる。高視聴率の背景には、大型台風の接近のため多くの視聴者が家に居たためとの指摘もあるが、裏で放映されていたNHKの台風速報が37%を超える視聴率であったことを考えると大健闘といえるだろう。 一昔前の視聴率の感覚で行くと『SEED』の平均視聴率6.0%は低く感じるが、近年のTV放映の視聴率低下傾向の中では、この時間帯(土曜日の6時から6時半)においては極めて高い視聴率だという。9月まで同じ時間帯で放映していた『鋼の錬金術師』も、平均で放映の前半7%前後、後半で5%、最高視聴率8.4%でヒット作品とされていた。 調べてみると10年、20年前に較べるとアニメ全体の視聴率が相当低くなっていることが判る。かつては、20%超、30%超というアニメ作品もしばしば見られたが、現在では10%を超える作品ですら、週に数本しかない。 1979年に放映され低視聴率のため打ち切られたとされる『機動戦士ガンダム』は、放映当初は土曜日の5時半からとSEEDとさほど変わらない時間帯で平均視聴率は5.3%であった。現在の基準で考えれば逆にヒット作品といってもいい数字である。さらに、ファーストガンダムの1回目の再放送の平均視聴率は13.1%、2回目の再放送の平均視聴率17.9%は近年のガンダムシリーズの平均視聴率とは比べものにならない。 TV視聴率全体の低下と伴に、現在は、かってのファーストガンダムやヤマト、999といった社会を動かすような作品はますます出現し難くなっているようだ。 参考:1990年以降のガンダムシリーズの平均視聴率 Ⅴガンダム (1993) 3.9% Gガンダム (1994) 4.0% ガンダムW (1995) 4.3% ガンダムX (1996) 2.7% ∀ガンダム (1999) 2.8% (日経キャラクターズ2003年7月号の情報に基づく)*視聴率は全て関東地区のもので出所はビデオリサーチです。*『機動戦士ガンダム』の視聴率は名古屋TVのサイトの情報を参考にしました。/ビデオリサーチ /名古屋テレビ /日経キャラクターズ /機動戦士ガンダムSEED DESTINY公式サイト /鋼の錬金術師公式サイト
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