6月6日、アクロス福岡で「サイバーコネクトツー単独会社説明会2009 IN 九州」が開催された。この会社説明会は、福岡のゲーム会社であるサイバーコネクトツーが毎年開催しているもので、今回で8度目になる。地元福岡だけでなく、夏に東京、冬に大阪と年に3回実施している。 今回は約700名が参加した。募集している職種はプログラマー、グラフィックデザイナー、プランナーとなっているが、代表取締役社長の松山洋氏は、意志の疎通をよくするために、互いの職種をそれぞれが理解しておく必要性を強調した。 例えば、プログラマーでもCG関連の、グラフィックデザイナーでもプログラム言語の、プランナーはそれら双方の知識を持つなどである。さらに、実際に使いこなせるものがあるとより良いとしている。 説明会の内容は、どうやれば入社出来るのかのコツを伝授するスタイルになっており、各職種の代表が合格と不合格の実例として課題として提出されたものを示した。 プログラマーは、プログラミングや数学、3Dの知識はさることながら、最終的に面白さが伝わってくるかをポイントとした。グラフィックデザイナーというと、背景やテクスチャーなどの2Dを思い浮かべる人も多いだろうが、3Dのモデリングやモーションも当然含まれる。2Dのみで合格した社員のポートフォリオも公開されたが、肩書きはいずれもモーションデザイナーとなっていた。 プランナーでは、分析力、発想力、伝達力が問われ、どんな情報でも業務に結びつける貪欲さが求められる。プランナーの実例として挙げられた不合格例では、過去に自身が提出したものだったというオチで笑いをとった。 松山氏は会社の今後の展望にも言及した。技術を存分に注ぎ込めるPS3などのハイスペックハード、どちらかというとアイデア勝負になるDSなどのロースペックハード、それから自社開発のゲームを原作として制作した劇場アニメ『.hack//G.U. TRILOGY』もあることからアニメ業界に対しても眼差しが向けられた。 同社からゲーム化を提案した『NARUTO』シリーズなど実際に付き合いがある上で、「アニメーターを職業にしている人をリスペクトしている。アニメーターの方々の勇気になりたい」と熱く語った。 サイバーコネクトツーではインターンシップにも力を入れている。そのインターンシップの23期生とプログラムマスターの募集も開始された。 プログラムマスターは、プログラマー専用のインターンシップ制度であるが、こちらは賃金が支給される。いずれも締め切りは6月25日となっている。 松山氏は「物心ついた時にはインターネットやケータイがあった世代なので、自分が業界に入った時よりも求められる能力や技術のハードルが上がっている」と触れた一方、「人材が待ってても来ないのであれば、育てるつもりでやっている」と述べた。インターンシップからの社員登用は一般応募からの2倍だそうで、じっくりと確実に入社を目指すにはこちらが近道であるのは間違いない。【真狩祐志】サイバーコネクトツー /http://www.cc2.co.jp/当サイトの関連記事/「福岡をゲームのハリウッドに」 第2回ゲームフロンティア in 福岡/サイバーコネクトツー「NARUTO」最新ゲームテーマに オランダで講演/第7回FUKUOKAゲームインターンシップ参加者募集 6月23日まで