制作支援プロジェクトは、オリジナルのアニメ作品を制作する国内クリエイターの新プロジェクトのビジネス化を目指すものだ。クリエイターたちが日本動画協会の支援を得て、今後のビジネス化を目指す作品のパイロットフィルムを制作する。2010年10月に日本動画協会主催で開催された東京国際アニメ祭2010秋にプロジェクトをスタート、それからおよそ半年で映像を完成させた。
今回披露されるのは4作品、市川量也さんの『モンスターになったドメリカ』、スタジオアールエフ/ロマのフ比嘉さんの『カナイ』、French curve/児玉徹郎さんの『INTERIOR』、武藤健司さん/SUGARLESS FACTORY/ホネスタの『化石ドロボウと恐竜石』である。作品は2D、フルCG、フラッシュ、実写合成など様々な手法が試されている。
アニメフェア開催期間中、会場のクリエイターズワールドにて作品発表とプロモーションを行う。今年からスタートした、新しいクリエイター支援が注目される。
クリエイターズワールドは、東京アニメフェア開催第2回から行われている企画である。才能あるアニメーションのクリエイターに、作品と自身のアピールの場を提供するものだ。近年、出品作品やクリエイターのレベルの高さが注目されるようになっている。
一方で、作品発表するだけで、参加クリエイターの新たな展開を助けるフォローアップが弱いと指摘されることも多かった。そこでここ数年は、クリエイターズワールド出身作家のその後の作品を紹介するクリエイターワールドアドバンスなども始めた。
「クリエイターズワールド アニメ・パイロット版作品 制作支援プロジェクト」は、そうした試みをさらに推し進めるものだ。クリエイターズワールド参加経験のあるクリエイターを対象に、応募者を募り審査通過上位4組にパイロットフィルム制作の機会を提供する。そうして出来あがった作品だけに、今後のクリエイターズワールドも含めて、その展開に期待したいところだ。
「クリエイターズワールド アニメ・パイロット版作品 制作支援プロジェクト」
/http://www.tokyoanime.jp/ja/creators_world/new_project/

写真は「東京国際アニメ祭2010秋」の様子
市川量也
「モンスターになったドメリカ」
スタジオアールエフ / ロマのフ比嘉
「カナイ」
French curve / 児玉徹郎
「INTERIOR インテリア」
武藤健司 / SUGARLESS FACTORY / ホネスタ
「化石ドロボウと恐竜石」
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