今年のコンペティションには、日本からは9作品が公式出品されている。テレビ部門には、このほど劇場版も公開されることが発表された『東のエデン』のほかに、『Po Po Loouise』、『虹色ラブレター』の名前が挙がった。『Po Po Loouise』と『虹色ラブレター』はNHKの「みんなのうた」の作品である。CM部門には、『ワールドサッカーウイニングイレブン2009』がある。 また、短編部門に『Devour Dinner』、『KUDAN』、『Peeping Life』の3作品が選ばれた。『Devour Dinner』は水江未来氏の作品で、今月フランスで開催されたアヌシー国際アニメーションフェスティバルでも上映された。『KUDAN』は木村卓氏の作品で、第12回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で優秀賞などを受賞している。『Peeping Life』は森りょういち氏の作品で、6月18日にDVDが発売された。
学生部門は『とらのたまご』となった。『とらのたまご』は、大手前大学の学生とテレコムアニメーションフィルムが共同制作した作品である。昨年この作品は、第13回アニメーション神戸のデジタル・クリエーターズ・コンテストでワンダフル作画大賞を受賞した。 このほか選外のパノラマ上映としてキャプシーヌの『エディプス』がある。この『エディプス』は、フランスのAutour de Minuitと日本の動物言語研究センターとの合作で、猿に指示を出して撮影を行うという方法で制作されている。作品は、今年のクレルモンフェランショートフィルムフェスティバルのオープニングを飾るなどしている。 【真狩祐志】