ディズニーアートの巨匠メアリー・ブレア ジブリ協力 今夏に回顧展 | アニメ!アニメ!

ディズニーアートの巨匠メアリー・ブレア ジブリ協力 今夏に回顧展

 今夏、東京都現代美術館でメアリー・ブレアを取り上げた大規模な回顧展「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」が開催される。メアリー・ブレアはディズニー・アートで活躍し、ディズニー世界のイメージ形成に大きな影響を与えたアーティストである。

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 今夏、東京都現代美術館でメアリー・ブレアを取り上げた大規模な回顧展「ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展」が開催される。メアリー・ブレアはディズニー・アートで活躍し、ディズニー世界のイメージ形成に大きな影響を与えたアーティストである。
 展覧会は東京現代美術館と日本テレビ放送網が主催、そしてウォルト・ディズニーと関係が深いスタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館が協力を行なう。

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     「ふしぎの国のアリス」コンセプト・アート(1951年) (c)Disney

 メアリー・ブレアは1950年代60年代に、ディズニーアニメーションのアート分野で数々の注目すべき作品を残したことで知られている。その仕事には『シンデレラ』や『ふしぎの国のアリス』などのカラー・スタイリング、『ピーターパン』のコンセプト・アートなどの劇場映画の仕事に携わった。
 また、ディズニーランドの人気アトラクションである『イッツ・ア・スモールワールド』のデザインも手掛けている。現在、50年代、60年代のディズニースタイルとして多くの人が思い浮かべるもの多くが、メアリー・ブレアによって生み出されたものである。

 そうした才能はウォルト・ディズニーにも認められ、メアリー・ブレアは彼からは最も信頼されたアーティストの一人と言われている。さらにその活動はディズニーだけでなく、絵本の挿絵やパッケージデザインなど多方面で生かされている。今に至るまで、多くのクリエイターから絶大な支持を集めている。
 今回の展覧会ではおよそ約500点にも及ぶ多数の資料をから、メアリー・ブレアの業績と生涯を辿る。企画制作協力にはスタジオジブリと三鷹の森ジブリ美術館が参加しており、魅力的な企画となりそうだ。
 
 東京都現代美術館と日本テレビが主催し、毎年夏に開催されるアニメーションアートの企画展は、現代美術館の風物詩となっている。一連の企画のなかでディズニーを取り上げるのは、2006年にセル画や原画などを紹介した「ディズニー・アート展」に続くものである。
 またこれらの企画は通常の作品を全体として取り上げる企画展とは異なり、テーマ性が高いのも魅力のひとつとなっている。昨年はアニメ制作の際に作られるレイアウトを集めた「スタジオジブリ・レイアウト展」、2007年は背景美術に注目した「ジブリの絵職人 男鹿和雄展」を開催している。毎回、テーマ性がより深化していくのも特長である。

 今回は、コンセプト・アートやカラー・スタイリングがテーマになる。しかし、さらにもうひとつテーマがある。米国でも働く女性が珍しく、その環境が厳しかった時代に活躍した彼女の生涯を辿るという側面だ。
 開催は7月18日から10月4日まで、夏休みを挟むことで子供たちをはじめ多くの人が訪れることが出来そうだ。企画展の前売りは3月18日からローソンチケットで開始、5月10日以降は、全国各プレイガイドで購入出来る。

ウォルトが信じたひとりの女性。 メアリー・ブレア展
/http://www.ntv.co.jp/mary/

会場: 東京都現代美術館 企画展示室1F、3F
会期: 2009年7月18日(土)~2009年10月4日(日)
開館時間: 10:00~18:00 (入場は閉館の30分前まで)
休館日: 月曜日 (7月20日、8月10日、8月17日、9月21日、9月28日は開館。7月21日は休館)
主催: 財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本テレビ放送網株式会社
企画制作協力: スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館
《animeanime》
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