バンダイビジュアルは、アニメサイト「.ANIME」、大手通販サイトのアマゾン・ドットコムと連携した企画商品を、10月と11月に発売する。この商品は、1980年代、90年代に人気を博したアニメ作品を全話収録したものである。 商品化されるのは『冥王計画ゼオライマー』、『ライディング・ビーン』、『バブルガムクライシス』、『覇王大系リューナイト COMPLETE COLLECTION』の4作品で、各商品3000セット限定、3ヶ月間のみ「.ANIME」とアマゾン・ドットコムで販売される。 商品の特長は、価格がこれまでのDVD商品に較べてリーズナブルに設定されていることである。10月24日発売の『冥王計画ゼオライマー』が4話収録112分で税込み5040円、11月21日に発売の『ライディング・ビーン』は39900円（税込）、『バブルガムクライシス』は8話収録333分で13440円（税込）、さらにテレビとOVAで69話1884分を収録する『覇王大系リューナイト COMPLETE COLLECTION』は52500円（税込）となっている。 このうち『覇王大系リューナイト』を除く3作品は、既にBlu‐Ray Disc（BD）での発売も決定している。BD移行前のサービス商品との位置づけにもなっていそうだ。 旧作アニメの廉価版DVDでは、角川書店もこの11月から大型シリーズとして「角川アニメ ライブラリーBOXシリーズ」の発売を開始する。アニメDVDは、アニメ以外の劇場映画やテレビドラマのDVDに較べて設定価格が高いとしばしば指摘される。こうした廉価版の発売は、手軽な価格でアニメDVDを楽しみたいとするアニメファンからは歓迎されるだろう。 しかし、こうした抑えられた価格が、旧作アニメDVDの新たな需要を喚起する可能性は高いが、マーケティングのうえではリスクを孕んでいる。それは、今後もこうした商品が頻繁に続くと、これまでのアニメDVDの購買ユーザーからアニメDVDの価格に対する信頼性が揺らぐ可能性である。 依然普及の過渡期にある新世代ディスクBDとDVDの今後の行方なども含めて、アニメ映像パッケージメーカーは、マーケッテングの舵取りに苦心しそうだ。バンダイビジュアル /http://www.bandaivisual.co.jp/.ANIME /http://www.dot-anime.com/アマゾン・ドットコム /http://www.amazon.co.jp/
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