舞台には川尻監督のほか、主人公の声を担当した俳優の小栗旬さん、ヒロイン・ダリア役の朴璐美さん、そして宿敵マルカス役の山寺宏一さんが登壇する華やかなものとなった。
『HIGHLANDER』は米国の人気映画・テレビシリーズのアニメ版として、日本人スタッフにより米国で製作されたSFアクション映画である。長大な大河ドラマの一編を、日本のアニメスタイルで制作したことから大きな注目を浴びた。
今回はそのフィルムを日本に逆輸入し、新たにディレクターズカット版として編集し直した。世界初公開の新しいバージョンで、『HIGHLANDER』と川尻アニメの魅力を伝えることになる。
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舞台挨拶で川尻監督はこの『HIGHLANDER ~ディレクターズカット版~』について、「2005年から企画、取材し、ようやく公開を迎えホッとしています」と、日本での作品公開を喜んだ。
さらに日本語版のアフレコについては、「イメージ通りのキャスティングで出来たので、アフレコ現場ではお客のような感じで楽しめました」とかなり満足した様子であった。
そのアフレコで主人公コリンを演じた小栗旬さんは、「楽しかったです。2000年も生き続ける生身の人間、そして虚無感を持っている・・という部分が大変だった」との感想だった。人気俳優ながら、これまで数々のアニメ作品で大役の声優を担当してきた小栗さんだが、今回の役作りにも相当力をいれていたようだ。
一方、朴さんは、「今回、小栗さんとは(『劇場版 鋼の錬金術師』以来)久々でしたので楽しみに アフレコに臨んだんです。収録の合間に小栗さんが「オレ、かっこいいでしょ」と言ってました~」とアフレコでのチームワークの良さを感じさせた。
さらに山寺さんは不死の敵役マルカスについて、「20数年、アニメのお仕事、イヌとか、カバとか、キツネとか・・・のなかでは最年長の役だったのではないでしょうか!」と観客を笑わせた。
最後に川尻監督からは「気に入って頂けたら、ぜひ口コミで伝えて頂けると嬉しいです」と、作品への応援をアピールした。
『HIGHLANDER ハイランダー ~ディレクターズカット版~』
/http://highlander-movie.jp/
7月5日(土)より新宿バルト9他にて公開