親切で優しいイメージの神様が腹黒キャラに!? 中国人コスプレイヤー橘子さんが語るアニメ「フェ~レンザイ」の魅力 | アニメ!アニメ!

親切で優しいイメージの神様が腹黒キャラに!? 中国人コスプレイヤー橘子さんが語るアニメ「フェ~レンザイ」の魅力

中国人コスプレイヤーの橘子(jyuuzu)さんにインタビューを実施し、中国におけるアニメ『フェ~レンザイ』への熱量の高さについてや、日本で馴染みの薄い神様たちは中国ではどのようなイメージを持たれているのかについてお聞きしました。

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  • 『フェ~レンザイ -神さまの日常-』キービジュアル(C)フェ~レンザイ制作委員会
中国の国民的な人気アニメ『Fei Ren Zai』の日本語吹替版であるコメディアニメ『フェ~レンザイ -神さまの日常-』が、現在テレビ東京系で放送中です。

『封神演義』『西遊記』『山海経』といった神話の神々が現代社会で生活する、面白くも奇怪な日常を描いている本作。声優陣には内田真礼さん、杉田智和さん、神谷浩史さん、三木眞一郎さん、岡本信彦さん、高橋李依さんなど、実力派が勢揃いし、さらに髙橋優斗さんや中村嶺亜さんなど、人気急上昇中の若手俳優もキャスティングされており、話題となっています。

もともと中国本土で高い人気を誇り、日本でのアニメ化が決まった本作。アニメ!アニメ!では、中国人コスプレイヤーの橘子(jyuuzu)さんにインタビューを実施し、中国における本作への熱量の高さについてや、日本で馴染みの薄い神様たちは中国ではどのようなイメージを持たれているのかについてお聞きしました。



留学のきっかけは『カードキャプターさくら』! 日本文化が好きな橘子さん


――橘子(jyuuzu)さんは中国出身のコスプレイヤーなんですよね。

はい。「コミックマーケット」や「東京ゲームショウ」「Ani-mode」(※台湾のアニメソングクラブイベント)などのイベントでアニメ/ゲームキャラクターのコスプレをしています。

――5年前に日本に来られたそうですが、留学のきっかけは何だったのでしょうか?

留学の主なきっかけは、私が日本の文化が好きだったからです。留学する前にも何度か日本に旅行に来ていましたが、その度に「いい国だな」と感じ、留学を考えるようになりました。アニメなどの文化だけでなく、日本の自然も大好きで、富士山を訪れたこともあります。また、色々な看板が飾られていたりと、中国とは異なる街並みの面白さにも惹かれました。



――どんなアニメがお好きですか?

『カードキャプターさくら』と『デジモンアドベンチャー』は子供の頃から大好きでした。現在通っている学校はファッションに関する専門学校で、大道寺知世ちゃんのファッションに感銘を受け、「こんな素敵な服をデザインできるようになりたい!」と思い、今もその夢に向かって頑張っています。日本に来てからは学業が忙しく、あまりアニメを観る機会はありませんが、『【推しの子】』は観ました。声優さんの声が可愛くて驚きました。

――中国の声優さんと違いがあったのですか?

中国でアニメを観る際は中国語吹き替えで聴いていましたが、いわゆる「アニメ声」ではないんです。日常の会話のような、ドラマでの演技に近いんですよね。一方、日本に来てから日本の声優さんの声で聴いてみると、非常に可愛らしいと感じました。

――日本ではアニメは大人も楽しむものとして受け入れられていますが、最近、中国のアニメも勢いを増しています。中国ではアニメをどのように受け止めていると思いますか?

中国ではまだアニメが主に子供向けという印象が強いです。30歳以上の人はあまりアニメを観ないかもしれませんね。



「中国人はみんな知ってる」中国では身近な神様たち


――そんな中国において、大ヒットしている『Fei Ren Zai』について、橘子さんはどれくらいご存知でしたか?

もちろん、作品は知っていましたが、日本に留学中で放送開始時期と被ってしまったため、実際には観ていませんでした。しかし、友達が熱狂的なファンで、その話を聞くことで、作品の熱量を感じることができました。





――この作品の題材である『封神演義』『西遊記』『山海経』などは、日本ではあまり馴染みがありません。中国ではどのように評価されているのでしょうか?

中国人はみんな知っていますよ。取材前に『フェ~レンザイ』のアニメをすべて見たのですが、登場するキャラクターのモチーフになった神様のこともすぐわかりました。

――なるほど、中国ではこれらの神様たちは身近な存在なのですね。この神様たちが現代社会で生活している様子が描かれていますが、特に気になるキャラクターはいましたか?

敖烈(ゴウレツ)が印象的です。『西遊記』に登場する三蔵法師の乗る白馬ですが、非常に人間らしい姿で描かれていることに驚きました。また、観音菩薩(カンノン)も男性として描かれていて、中国では通常女性として表現されることが多いので、意外でした。観音菩薩は『西遊記』で孫悟空たちを助ける存在として描かれており、親切で優しいイメージがありますが、『フェ~レンザイ』では腹黒キャラクターとして描かれており、面白かったです(笑)。


カンノン (C)FENZ, Inc. All rights reserves
――中国では、ナタのモチーフとなった神「哪吒」が非常に人気だと聞きました。橘子さんも好きなのでしょうか?

はい、大好きです! 中国では哪吒が活躍する映画が多く制作されており、『ナーザの大暴れ』や『ナタ転生』、『ナタ~魔童降臨~』などが有名です。哪吒は最初は悪い子なのですが、徐々に善良な心を持つようになるストーリーが魅力的です。彼は非常に強く、まるで少年漫画の主人公のようなキャラクターで、中国ではクールな美少年としてイメージが定着していることもあって、すごく人気があります。



――中国では神様たちについて詳しく知識を持ち、イメージも鮮明なようですね。

そうですね。なので『西遊記』で悪役として登場する紅孩児(コウガイ)は大嫌いです(笑)。『フェ~レンザイ』では可愛いキャラクターになっていて、「なんで!?」と思いました(笑)。


コウガイ (C)FENZ, Inc. All rights reserves
――イメージ通りのキャラクターもいれば、意外な性格のキャラクターもいる本作ですが、この中でコスプレしてみたいキャラクターはいますか?

私は兎が好きなので、小玉(たまちゃん)が気に入っています。衣装のイメージも私に似ていると感じますし、運転が下手な点も、私自身が方向音痴であることと共感できるので、たまちゃんのコスプレをしてみたいですね。



――最後に、橘子さんが感じる『フェ~レンザイ』の魅力を教えていただけますか?

この作品は、神様たちの日常生活やセリフのやりとりが面白く、ショートストーリーなので、食事の時間などにも気軽に楽しめます。神様たちのキャラクターも、イメージ通りの神様もいれば、意外性に溢れた神様も多く登場していて魅力的だと思います(笑)。元ネタを知らなくても楽しめる作品になっているので、多くの方に観てほしいですね。



「フェ~レンザイ -神さまの日常-」
■放送情報
テレビ東京系列6局ネット:毎週火曜日24:00~24:30※全13話

■吹替キャスト
キュウゲツ:内田真礼
ゴウレツ:杉田智和
コウテン:高橋優斗
ナタ:中村嶺亜
カンノン:神谷浩史
ヨウゼン:三木眞一郎
ジュウイチゲツ:岡本信彦
リュウメ:上坂すみれ
コウガイ:蒼井翔太
たまちゃん:高橋李依
セイエイ:鬼頭明里
ハクタク:梶裕貴
ケイテン:前田誠二
ダッキ:三森すずこ

(C)フェ~レンザイ製作委員会
《米田果織》
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