「TAAF2023」コンペティション部門の受賞作品を一挙発表! 短編&長編のグランプリ作品が決定 | アニメ!アニメ!

「TAAF2023」コンペティション部門の受賞作品を一挙発表! 短編&長編のグランプリ作品が決定

国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル 2023(TAAF2023)」の授賞式が、2023年3月13日に行われた。「アニメ功労部門」の顕彰、「アニメ オブ ザ イヤー部門」の表彰に加え、「コンペティション部門」の受賞作品が一挙発表となり、各賞が授与された。

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東京アニメアワードフェスティバル2023授賞式
  • 東京アニメアワードフェスティバル2023授賞式
  • 東京アニメアワードフェスティバル2023
  • 『月にスウィング Swing to the Moon』(C)ESMA
  • 『月にスウィング Swing to the Moon』監督:マリー・ボルデソーレ、アドリアナ・ブジー、ナディーン・デ・ブール、エリザ・ドリク、クロエ・ラーズ、ヴァンサン・レブレーロ、ソレンネ・モロー(フランス)
  • 『サカナ島胃袋三腸目 3 Intestine Road, Fish Island』(C)2022 Moe Wakabayashi
  • 『サカナ島胃袋三腸目 3 Intestine Road, Fish Island』監督:若林萌(日本)
  • 『キツネの女王 The Queen of the Foxes』
  • 『キツネの女王 The Queen of the Foxes』監督:マリナ・ロセ(スイス)

国際アニメーション映画祭「東京アニメアワードフェスティバル 2023(TAAF2023)」の授賞式が、2023年3月13日に東京・池袋のとしま区民センターにて行われた。「アニメ功労部門」の顕彰、「アニメ オブ ザ イヤー部門」の表彰に加え、「コンペティション部門」の受賞作品が一挙発表となり、各賞が授与された。

東京アニメアワードフェスティバル2023

2023年で10回目の開催となる「東京アニメアワードフェスティバル(TAAF)」は、2002年より「東京国際アニメフェア」の一環として行われていた「東京アニメアワード」を独立・発展させた国際アニメーション映画祭だ。新たな人材の発掘・育成、アニメーション文化と産業の振興に寄与すること、および東京の魅力を発信し、東京の観光振興に資することを目的としている。

「東京がアニメーションのハブになる」を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を上映。これによって、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図ること、クリエイターや観客に刺激と感動を提供すること、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信することを目指すべく、2023年3月10日から3月13日まで開催された。

『月にスウィング Swing to the Moon』

授賞式当日、会場にはアニメーション業界に貢献した人々を対象とする「アニメ功労部門」を受賞した顕彰者、日本国内で発表されたアニメーション作品を対象とする「アニメ オブ ザ イヤー部門」の個人賞、作品賞、アニメファン賞の受賞者や関係各社が集まった。

『国境 The Borderline』

また、世界のアニメーション作品を対象とする「コンペティション部門」の受賞作品も発表となり、豊島区長賞は『月にスウィング Swing to the Moon』、学生賞は『サカナ島胃袋三腸目 3 Intestine Road, Fish Island』、短編アニメーション優秀賞は『キツネの女王 The Queen of the Foxes』、長編アニメーション優秀賞は『ティティナTitina』が受賞。
短編アニメーションのグランプリには『国境 The Borderline』、長編アニメーションのグランプリには『犬とイタリア人お断り No Dogs or Italians Allowed』が輝いた。

『犬とイタリア人お断り No Dogs or Italians Allowed』

「豊島区長賞」が高際みゆき豊島区副区長より授与されたほか、「学生賞」、短編・長編それぞれの「優秀賞」「グランプリ」の発表に加え、小池百合子東京都知事より短編・長編のグランプリ作品それぞれに「東京都知事賞」が授与された。

<以下、コメント全文掲載>

石川和子(東京アニメアワードフェスティバル実行委員会 実行委員長)

昨年の授賞式で、来年こそは、海外からたくさんの受賞者の皆様をお招きしたいと申し上げました。3 年を経て、やっとこの願いが叶い、こうしてたくさんの皆様をお招きすることができました。
10年目を迎えました今回の受賞式に、功労 部門顕彰者の皆様、「アニメ オブ ザ イヤー」受賞者の皆様、コンペティション部門にノミネートされた皆様を、一堂に会して授賞式ができますことを大変うれしく思っています。
これより、フェスティバルのフィナーレを飾る授賞式を行いますが、コンペティション部門でどのような作品が選ばれるのか楽しみにしております。

高際みゆき(豊島区 副区長)

たくさんの素晴らしい作品がある中から、豊島区長賞として『月にスウィングSwing to the Moon』を選ばせていただきました。こちらは高野区長が生前に選んだ作品です。
夢というのは頑張れば、このように叶うのだなと心から感動しながら拝見いたしました。
皆様にはこれからも、この賞を少しでも励みにしていただき、素晴らしい作品を作って頂ければと思います。今後、豊島区でも、この作品を広く皆様に観て頂けるように広めていきたいと思います。本日は本当におめでとうございます。

小池百合子(東京都知事)

私もこの場に久しぶりに伺うことができて嬉しく思っています。今年はコンペティション部門に、65の国と地域から903 作品の応募がありました。このフェスティバルをきっかけとして、数多くのアニメーターが世界で羽ばたく事を嬉しく思っています。この豊島区には、故・高野区長や地域の皆様が協力して、あの“トキワ荘”の復元をされました。赤塚不二夫さんや手塚治虫さんが作品を制作されたことで大変有名な聖地です。そして東京都は、この豊島区にもうひとつのアニメの拠点を作りたいと考えています。南池袋に、東京都が保有している手塚治虫先生らの多くの作品のセル画を展示する場所を作ろうとしています。アニメが日本のキラーコンテンツとして、この地から、豊島区、そして東京から、さらに羽ばたけることを心から期待しています。本日はおめでとうございます。

竹内孝次(東京アニメアワードフェスティバル フェスティバルディレクター)

フランスやメキシコの大使が来たり、受賞者のメッセージがあったりと、非常に順調で、最初から受賞者が決まっているように疑っている人もいると思うのですが、本当に審査しています、裏では事務局が大変なんです。夜にメールを送り、ビデオを受け取って、大使館に連絡して……その結果、こんなにスムーズに動く。これが日本です。
短編、長編両方の審査員の方々が、本当に悩んで、悩んで、悩みぬいて決めてくれたことに感謝します。
そして、そんな風に悩ませるような素晴らしい作品を作ってくれたノミニーたち、ありがとう。そして、一次選考委員のみなさん、長編31作品から 4作品、短編872作品から29作品を選んでくれた、縁の下の力持ちで、表には出ないところで協力してくださったことに感謝します。そして、作品づくりやこの映画祭を支えてくれたすべての人たち、学生ボランティアの諸君もありがとうございます。これで東京アニメアワードフェスティバル 2023 を閉会します。

■コンペティション部門 受賞作品
●豊島区長賞 
『月にスウィング Swing to the Moon』
監督:マリー・ボルデソーレ、アドリアナ・ブジー、ナディーン・デ・ブール、エリザ・ドリク、クロエ・ラーズ、
ヴァンサン・レブレーロ、ソレンネ・モロー(フランス)
●学生賞
『サカナ島胃袋三腸目 3 Intestine Road, Fish Island』
監督:若林萌(日本)
●短編アニメーション 優秀賞
『キツネの女王 The Queen of the Foxes』
監督:マリナ・ロセ(スイス)
●長編アニメーション 優秀賞
『ティティナTitina』
監督:カイサ・ネス(ベルギー、ノルウェー)
●短編アニメーション グランプリ
『国境 The Borderline』
監督:クリスティアン・アレドンド・ナルバエス(メキシコ)
●長編アニメーション グランプリ
『犬とイタリア人お断り No Dogs or Italians Allowed』
監督:アラン・ウゲット(フランス、イタリア、ベルギー、スイス、ポルトガル) 
●東京都知事賞
短編・長編グランプリ作品(『国境 The Borderline』『犬とイタリア人お断り No Dogs or Italians Allowed』)に授与 

■アニメ功労部門
●原徹(プロデューサー) 代表作:『風の谷のナウシカ』
●浦沢義雄(脚本家) 代表作:『ルパン三世 PART2』
●金山明博(アニメーター) 代表作:『あしたのジョー』
●宮武一貴(メカニカルデザイナー) 代表作:『交響詩篇エウレカセブン』
●八巻磐(撮影監督・プロデューサー) 代表作:『メトロポリス』
●倉橋静男(音響効果) 代表作:『AKIRA』
●清川元夢(声優・俳優) 代表作:『新世紀エヴァンゲリオン』(冬月コウゾウ役)

■アニメ オブ ザ イヤー部門
<個人賞>
●吉田玲子(原作・脚本部門)
●谷口悟朗(監督・演出部門)
●亀田祥倫(アニメーター部門)
●衛藤 功二(美術・色彩・映像部門)
●Ado(音響・パフォーマンス部門)
<アニメファン賞>
●『メカアマト』
<作品賞>
●『SPY×FAMILY』(TVシリーズ部門)
●『ONE PIECE FILM RED』(劇場映画部門)

東京アニメアワードフェスティバル2023開催概要
日程:2023年3月10日(金)~3月13日(月)
会場:東京・池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会
共催:東京都
事務局:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人日本動画協会内)


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