「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ史上初の“ギャラクシー賞”特別賞を受賞 主演・沢城みゆき「凄いことが起きたと涙が出てきた」 | アニメ!アニメ!

「ゲゲゲの鬼太郎」アニメ史上初の“ギャラクシー賞”特別賞を受賞 主演・沢城みゆき「凄いことが起きたと涙が出てきた」

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第57回ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)のテレビ部門特別賞を受賞。アニメーション作品が特別賞を受賞するのは史上初の快挙だ。

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『ゲゲゲの鬼太郎』第6期(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
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アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期が、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「第57回ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)のテレビ部門特別賞を受賞。アニメーション作品が特別賞を受賞するのは史上初の快挙だ。

放送批評懇談会発表資料によると、「50年以上にわたり6回もアニメ化されたことは、テレビ史に残るできごと」と評価。
また、『鬼太郎』を現代社会にあわせる工夫をこらしながらも妖怪たちの基本設定は原作そのままで、社会や時代は変わっても、人間社会が抱えている闇や怖さは普遍的なのだということ描き、「日曜の朝にターゲットである子どもたちに向けて丁寧にメッセージを送ることに徹底して作られています。それが多くの人たちの共感を呼ぶ。テレビアニメのあるべき仕事だといえます」とコメントしている。

<以下、コメント全文掲載>


受賞理由(放送批評懇談会発表資料より抜粋)


50年以上にわたり6回もアニメ化されたことは、テレビ史に残るできごとです。周年を記念して制作された第6期も、2年間放送され、支持を得ました。
新たなサブキャラクターの登場や、主人公たちの設定の見直しなど、原作を現代社会にあわせる表現上のさまざまな工夫もすばらしく、なによりも登場する妖怪たちの基本設定は原作そのまま。
社会や時代は変わっても、人間社会が抱えている闇や怖さは、水木しげる原作時代と同じ、普遍的なのだということを教えてくれました。
日曜の朝にターゲットである子どもたちに向けて丁寧にメッセージを送ることに徹底して作られています。それが多くの人たちの共感を呼ぶ。テレビアニメのあるべき仕事だといえます。

沢城みゆき(6期鬼太郎役声優)


永富プロデューサーから受賞の連絡をいただいた直後は、…そんなことありうる???と、嬉しい、をはるかに通り越して目が点の状態でしたが、今やっとじんわり、これは凄いことが起きたと涙が出てきたところです。
この2年間で大切な仲間になった6期全員の仕事が、このような形で評価されたことが何より嬉しい。放送中、あちこちから「鬼太郎みてるよ」(もしくは「怖くてみれない!」)と言う可愛く嬉しい声をいただけていて、充分有難い2年間でしたが、大人のしっかりした音色で「よかったです」と言っていただいたような、背筋の伸びる機会となりました。…すごすぎる!やったー!

野沢雅子(1期・2期鬼太郎役、6期目玉おやじ役声優)


本当におめでとうございます。
数あるアニメーションの中で、「ゲゲゲの鬼太郎」は私にとって原点とも言える作品です。
全てが鬼太郎に始まったという印象ですから、その最新作が評価されることは大変感慨深いものがあります。
そしてなにより、水木先生は素晴らしいの一言に尽きます。
アニメーションはその時代の子供たちに喜ばれやすい形で作られることが多い中で、鬼太郎は異なる部分のある作品であったと思います。
水木先生の世界の中で始まって、鬼太郎の世界の中でずっと紡がれていって、もう50年以上です。
不滅ですよね。私は永遠に続くと思っています。
私がいる間に、もう2、3期あるといいかなと。長生きしようと思います。

小川孝治(シリーズディレクター)


この度、ゲゲゲの鬼太郎(第6期)が第57回ギャラクシー賞 テレビ部門特別賞を頂戴し、光栄に思います。鬼太郎のアニメは人間社会の営みと共に変化していくものであり、今回の第6期も「今」という現代を生きる私たちにとって、いかに妖怪という闇の存在が身近であるかを精査しシナリオ作りに頭を悩ませた記憶がございます。
また、日曜の朝に流れるアニメとして時事性をただ追うだけでなく、エンターテインメントとして魅力的なキャラクター性、役者さん方の熱量のあるお芝居、存在感のある美術や撮影処理とさまざま方のお力添えを頂きながら二年間の放映を無事に終えることができました。本当にありがとうございます。
第6期は裏テーマといいますか、原作・水木しげる大(おお)先生が提唱する「幸福の7カ条」という物も踏襲して作成しております。この第6 期の表現してきた感動的なお話だったり反面教師的な(笑)登場キャラクターが、混沌とした社会情勢を生きる私たちの幸せや将来につながれば幸いでございます。

狩野雄太(フジテレビ編成プロデューサー)


この度ギャラクシー賞特別賞を頂き、大変嬉しいなと思いました。
2年間走り続けてきた「ゲゲゲの鬼太郎」ですが、新型コロナウイルスの猛威により、鳥取の境港で開催される予定でした「水木しげる生誕祭」も、スタッフ・キャスト全体での打ち上げも、調布市で開催予定でした「ファン感謝上映会」も延期になってしまいました。
水木先生、関係者の皆様や、応援して下さった視聴者の皆様と2年間の御礼をお伝えする事は(今現在は)叶いませんでしたが、このような素晴らしい賞を頂けるなんて思っていなかったので、驚きとともに、妖怪たちがきっと届けてくれたんだなと思いました。
そして狙ってやっている訳ではないのですが、なぜか約10年毎の放送で6回目を迎え7回目は10年後かなと思ったら、すぐ再放送させて頂いた事も、今を生きる人々に鬼太郎達が何か伝えたかったのかもなぁと思いました。
今作は「見えないものもおるんじゃよ」という水木先生の言葉がテーマでしたが、本当におるんだと思います。2年間やってそう思いました。
鬼太郎達を通じて今を生きる人達の人生が少しでも幸せに豊かになったのなら嬉しい限りです。こ
の度はありがとうございました。

永富大地(東映アニメーションプロデューサー)


歴史あるギャラクシー賞テレビ部門特別賞をアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が受賞できたことを光栄に思います。またアニメ作品での受賞は初めてのこととお聞きし喜びも一入です。
この場を借りてお伝えするのもなんなのですがアニメ50 周年のメモリアルイヤーである2018年に第6期となる今作を製作、放送をスタートできたことは宣伝戦略ではなく本当に偶然でした(笑)。
2015年に彼岸に渡られた水木しげる先生と妖怪たちのいたずらの合わせ技だったのでは?と思っています。
実は「ゲゲゲの鬼太郎」の第1期(1968 年放送)はフジテレビさんと東映アニメーション(当時東映動画)が取り組みをした最初の作品です。そこから数えて50 年の節目の年に放送した今作がこの賞を受賞できたことは諸先輩方が鬼太郎という作品の襷を繋いでくれたおかげだと思っております。
50数年の間アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」に関わってくださったスタッフ、キャスト、関係各社、そして復活のたびに応援してくださるファンの皆様の存在なしにこの受賞はありえませんでした。みなさまに改めて感謝をお伝えしたいと思います。
第6期のテレビシリーズは終了しましたが皆様が鬼太郎や妖怪のことを忘れないでいてくださればきっとまた下駄の音が聞こえてくるはずです。
僕も一ファンとしてその日を心待ちにしています。
このお報せが水木しげる先生に届きますように。

[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]
(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション
《CHiRO★》
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