シェルターという密室が舞台となるJ.J.エイブラムス製作の注目映画『10 クローバーフィールド・レーン』 | アニメ!アニメ!

シェルターという密室が舞台となるJ.J.エイブラムス製作の注目映画『10 クローバーフィールド・レーン』

梅雨の不安定な天候が続く6月第3週の注目映画は、J.J.エイブラムス監督がプロデュースする映画『10 クローバーフィールドレーン』だ。

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梅雨の不安定な天候が続く6月第3週の注目映画は、J.J.エイブラムス監督がプロデュースする映画『10 クローバーフィールド・レーン』だ。

本作は、目を覚ますとシェルター内にいたミシェルと「君を救うためにここへ連れてきた」というハワード、そしてシェルターへ逃げ込んで来たエメットの3名が、閉ざされたシェルター内で進行する密室劇だ。シェルター外部にいる謎の脅威から身を隠し、お互いの目的がわからない登場人物の疑心暗鬼なやりとりが見どころとなる。なお本作は題名に『クローバーフィールド』とあるものの、2008年公開のJ.J.エイブラムスのプロデュース作品である『クローバーフィールド/HAKAISHA』との繋がりについては明らかにされていない。

本作の監督であるダン・トラクテンバーグ氏は、米国に拠点を置くValveが開発した一人称パズルゲーム『Portal』の約7分におよぶファンメイド短編映像『Portal: No Escape』を制作し多くの注目を集めた人物だ。『Portal』は、“ポータルガン”と呼ばれる発射装置を用いて入り口と出口を作り脱出する単純なパズルゲーム。ただのパズルゲームのように見えて、最後のパズルまで来ると施設の裏に入り込むことで隠された施設の意図が明らかになっていくという、短くも明確な背景を持つストーリー展開から人気を集めたゲームである。

またJ.J.エイブラムスとValveとの関係は、2011年に公開された映画『SUPER 8』にまで遡り、2011年に発売された同社のゲーム『Portal 2』には、映画『SUPER 8』において序盤の列車事故を別視点を体験出来るインタラクティブティザーが収録されている。また、それらに関係してJ.J.エイブラムスより『Portal』や、物理学者が主人公となるFPS(一人称視点シューター)ゲーム『Half-Life』の映画化計画も進行中だ。そのため本作は、約1700万再生の実績を持つ『Portal』ファンメイド映像の製作を手がけた監督の長編処女作となるので、ゲーマーや『クローバーフィールド/HAKAISHA』ファンにも注目の作品でもあるだろう。

登場人物のキャストは、ハワード役をジョン・グッドマンが、ミシェル役をメアリー・エリザベス・ウィンステッドが、エメット役をジョン・ギャラガー・Jr.が演じる。スタッフは、監督にダン・トラクテンバーグ氏が、製作をJ.J.エイブラムス氏とリンジー・ウェバー氏が、脚本をジョシュ・キャンベル氏とマット・ストゥーケン氏、そしてデイミアン・チャゼル氏が担当する。

非常に少ない登場人物に加え、密室が舞台となる『10 クローバーフィールド・レーン』は6月17日に全国劇場で公開予定だ。

《G.Suzuki》
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