第25回日本映画批評家大賞アニメーション部門受賞式レポート 永井豪、友永和秀、渡辺宙明らに栄誉 | アニメ!アニメ!

第25回日本映画批評家大賞アニメーション部門受賞式レポート 永井豪、友永和秀、渡辺宙明らに栄誉

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第25回日本映画批評家大賞アニメーション部門受賞式レポート 永井豪、友永和秀、渡辺宙明らに栄誉
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第25回日本映画批評家大賞アニメーション部門の授賞式が、5月25日(水)池袋・東京芸術劇場コンサートホールにて行われた。
日本映画批評家大賞とは水野治郎、淀川長治、小森和子らによって1991年に立ち上げられた、映画批評家によって選ばれる栄誉だ。2014年にアニメーション部門を新設、25回目となる今回は授賞式を2日間に分け、一日目をアニメーション部門に絞っての開催となった。

■ 新人声優賞
新人声優賞は『ガールズ&パンツァー 劇場版』で西住みほを演じた渕上舞、『心が叫びたがってるんだ。』で成瀬順を演じた水瀬いのりに贈られた。
渕上はTVシリーズの『ガールズ&パンツァー』が自身にとって大きな飛躍の一作となったことを振り返り「これから先も、一日でも長く西住みほと共に歩んで行けたらうれしいなと思います」とよろこびを語った。
水瀬は声を出すことができないという難しい役どころを10代の最後の時期に演じられたことに感謝を示しつつ「これからも賞に恥じぬよう、声優、アニメのすばらしさを伝えていきたいと思います」と述べた。

■ 最優秀声優賞
男性最優秀声優賞は『ドラゴンボール復活のF』でフリーザを演じた中尾隆聖に、女性最優秀声優賞は『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』でジバニャン役の小桜エツコに贈られた。
中尾は「昔はよく人間の声もやったのですが、最近はほとんどやっていません」とコメントし笑いを誘うと「声が続く限り、声優を続けていきたいと思います」と改めて思いを述べた。
小桜は「ジバニャンにはいっぱいの夢と希望をもらいました。『これからもがんばるからよろしくニャン!』」とジバニャンの声を交えながらよろこびを爆発させた。

■ ファミリー作品賞
ファミリー作品賞には『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』が選出された。本作は「妖怪ウォッチ」の映画第1弾として公開された作品。代表としてトロフィーを受け取った日野晃博は「TVアニメシリーズ制作前から映画は動き出して作り始めていました。その映画で賞をいただけたことが非常にうれしいです」とコメント。現在映画の第3弾を制作中とのこと。「実写とアニメの融合で、新しいものになると思います」と語った。

■ サンクチュアリ作品賞
サンクチュアリ作品賞とは、アニメが地域活性化を促し、ファンが集う聖地(サンクチュアリ)を生み出した作品へ贈られる賞。今年は『ガールズ&パンツァー劇場版』へ贈られた。バンダイビジュアル杉山潔プロデューサーと大洗市において作品と町とのパイプ役を務めた常盤良彦が登壇した。2012年のTVシリーズ放送開始以来、大洗市と密接な取り組みを重ね作品を大いに盛り上げた。特に劇場版は2015年11月公開から6ヶ月が経った今も上映は続いており大ヒットを記録している。壇上には大洗市の関係者をはじめ大洗のゆるキャラ”あらいっぺ”、そして渕上も集まり、栄誉を共に喜んだ。また28日に誕生日を迎える渕上へ、ガルパン関係者全員から花束が贈られる一幕もあり、あたたかい祝福に包まれた。

■ 監督賞
監督賞は『クレヨンしんちゃん オラの引っ越し物語』の橋本昌和監督へ贈られた。橋本は「バカバカしいものを作ったつもりが、このような賞をいただくことになるとは、バカバカしさが足りなかったかなと反省しています」とジョークを交えながらも「もっとバカバカしい作品を作っていきたいと思います」と決意を述べた。橋本は、共に登壇したしんちゃんにいじられつつも2017年にはTVアニメ放送25周年を迎える本作へ言及。「来年も楽しい企画があると思いますので楽しみにしていてください」と笑顔で締めくくった。

■ 作品賞
作品賞は『バケモノの子』(細田守監督)へ贈られた。登壇したのはスタジオ地図の斎藤優一郎プロデューサー。斎藤は『時をかける少女』から細田と共に歩んできた歴史を振り返り、これまで作品を作り続けてこられたこと、そして受賞のよろこびを語った。細田は今、次回作に着手しているとのこと。「過去に例がないくらいの熱意とスピードを持って、子どもから大人まで楽しめる作品を作っています」と明かした。

■ 功労賞
功労賞は友永和秀、内田健二、渡辺宙明に贈られた。
友永は長年アニメーターとして『ルパン三世 カリオストロの城』のカーチェイスシーンや日米合作映画『NEMO/ニモ』をはじめ数々の作品にアニメーターとして多くのファンの記憶に残るシーンを描いてきた。昨年は『ルパン三世 PART IV』の総監督を務めるなど、第一線で活躍し続けている。
友永は「あっという間に45年」と来し方を振り返り、「この業界で付き合ってきた方々のあたたかい励ましによってモチベーションを保ち、今まで枯れることなく続けて来られました」と笑顔で感謝を述べた。また友永は壇上で特別にライブドローイングを披露。確かなエンピツの線であっという間にルパン三世が描き上げられると会場からは大きな拍手が生まれた。
内田はサンライズ入社、『機動戦士Zガンダム』でプロデューサーとなったのち、多くの作品をヒットに導いた。数々の業績からサンライズの取締役社長、日本動画協会理事長を歴任。現在は「AnimeJapan」理事長を務めるなど、アニメーションの裾野を広げる活動を続けている。
内田は「2017年でアニメーション誕生から100周年を迎えます。大先輩が発足させ発展させた業界に、これからも貢献していきたいと思います」とアニメーション業界全体の発展に向け、強い意欲を見せた。
渡辺は日本映画音楽界におけるレジェンド的な存在であり、「宙明サウンド」として実の幅広い世代に親しまれてきた作曲家。2015年に90才を迎え、60年におよぶ作曲歴と何より音楽の存在感が特撮・アニメーションに与えた功績は計り知れない。
トロフィーを手にした渡辺は「夢のような気持ちです」と述べ、「特撮とアニメの曲作りを始めてからずっと、本当にやりたいことができたと思っています」とよろこびを語った。またサプライズとして歌手の串田アキラが登場。渡辺とは数多くの楽曲でタッグを組んできたがこの日は宇宙刑事3部作の『宇宙刑事ギャバン』『宇宙刑事シャイダー』『宇宙刑事シャリバン』の主題歌スペシャルメドレーを熱唱。串田のパフォーマンス中には渡辺も力強く手を掲げ、会場と共に盛り上がった。

■ ダイヤモンド大賞(淀川長治賞)
淀川長治の名を冠した日本映画批評家大賞における最高の栄誉、ダイヤモンド大賞は永井豪に贈られた。永井は週刊少年ジャンプ創刊時に『ハレンチ学園』を連載。後に『マジンガーZ』、同時期には週刊少年マガジンで『デビルマン』を連載した。壇上で永井は「2017年で漫画家50周年、アニメに関わって45周年になります」と語り、「マンガもアニメも大好き。そんな自分がようやく認められたのかなと思います」と笑顔で語った。
受賞式の締めくくりとして、本大賞選考委員であり、元週刊少年ジャンプ編集長の後藤広喜と永井によるトークショーが行われ、『マジンガーZ』や『デビルマン』掲載に至るまでの苦労などが語られた。

25回目を数える「日本映画批評家大賞」は今回初めてアニメ部門が別日程に開催された。日本映画界にとってもアニメーションの存在感が増していることの証明でもある。100年に及ぶ日本アニメーションの歴史の積み重ねと生まれ続ける新しい表現の認知、ひいてはアニメーション業界全体の更なる発展が期待されている。
《細川洋平》
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