11月27日、劇場アニメ3部作 第1部『亜人 -衝動-』の初日舞台挨拶が開催された。会場のTOHOシネマズ新宿には、永井圭役の宮野真守さん、下村泉役の小松未可子さん、総監督の瀬下寛之さん、監督の安藤裕章さんが登壇。本編上映後のトークとあって、収録時のエピソードや作品に込めた想いなど、内容に踏み込んだエピソードが飛び出した。今回の舞台挨拶はTOHOシネマズ新宿で最大の座席数を誇るスクリーン9にて行われた。約500席の会場を埋め尽くしたファンから盛大な拍手を贈られた4人は「ありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。まずはキャスト二人が演じているキャラクターについてトークが展開。主人公の永井圭は作中で「クズ」と呼ばれるほど利己的な人物だが、宮野さんは「主人公像としては珍しいが、実は人間らしいのではないか」とコメント。人は誰しも自分の利益不利益を考えてしまう所があって、そういう表現から逃げていないキャラクターのように感じたそうだ。また圭は何度も生き返る亜人であるがゆえに、過酷な状況に陥る場面も描かれている。宮野さんは圭が極限状態になるシーンは辛くて、試写会でも直視することができなかったと明かした。そして「それぐらい気持ちを込められる役に出逢えた事実はとても嬉しいことです」と語った。一方の小松さんは泉が「口がすべった」と言うシーンが、原作よりも仰々しく表現されていて驚いたと話した。本作は声を先に収録するプレスコ方式で制作されたため、実際に完成画面を観て「こういう風に描かれるのか」と感心することも多いようだ。泉は一見クールビューティな女の子に見えるが、収録を通じて愛らしい側面なども掘り下げていくことができたと話していた。瀬下総監督は「『亜人』は本当の日常を描かなければ、その中で巻き起こる非日常の説得力がなくなってしまう」と考え、日常を表現するために圭が住む家の間取りや周辺地図なども作ったと制作秘話を披露。安藤監督も「キャラクターが生きている世界に入り込んで、主人公たちと一緒に感じてほしかった」とその意図を口にした。これには宮野さんも「そこまで緻密に計算されているからこそ、僕らが観たときも自然に感じるのでしょうね」と感心しきりだった。さらにイベントでは第2部『亜人 -衝突-』の2016年5月公開が決定。追加キャストとして中野攻役を福山潤さんが演じることも発表された。12月5日開催の舞台挨拶では福山さんも参加することから、宮野さんは「荒れるぞ~」と期待のコメントを寄せていた。[高橋克則]劇場アニメ3部作 第1部『亜人 -衝動-』11月27日よりTOHOシネマズ新宿ほかにて2週間限定上映中配給: 東宝映像事業部『亜人 -衝動-』大ヒット御礼舞台挨拶日時: 12月5日 14:20の回、17:30の回出演: 宮野真守、小松未可子、福山潤
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