情報サービス大手のリクルートホールディングスが、グループ会社の運営する投資ファンドを通じてTokyo Otaku Mode Inc.に出資した。10月26日に発表した。Tokyo Otaku Modeは、アニメやマンガ、ゲーム、音楽に代表される日本のポップカルチャーの海外向け情報発信やeコマースを手がけている。今回出資するのは、リクルートストラテジックパートナーズが合同会社RSPファンド6号になる。ITやインターネットサービス関連分野を中心に国内外のベンチャー企業投資に実績がある。これまでにクラウドワークスやトレンダーズなど多くの企業に投資してきた。資金調達の金額は公表されていない。リクルートによれば、ECを通じた国境を越えたオンラインでの商取引は、近年、市場の拡大が続いていると。Tokyo Otaku Modeは今回の新たな資金調達により、サイトやEC利用のユーザーのさらなる拡大を目指す。またリクルートはTokyo Otaku Modeと伴に、海外向けのECサービスの普及に取り組むとしている。ITや情報サービスに経験の深いリクルートとの協業はTokyo Otaku Modeの大きな力になりそうだ。Tokyo Otaku Modeは2012年に、代表の亀井智英氏らよって設立した。Facebookページでの情報配信をスタートに、英語による日本のポップカルチャー情報を伝えるサイトとして急成長した。近年は、日本文化発信を目的とした企業との取り組みや、海外向けの商品販売などにビジネスを拡大している。とりわけ収益化が期待出来るEC事業に注力する。そうした取り組みは、日本ポップカルチャーの情報発信や海外向けのビジネスの振興を目指す行政や、多くの企業に注目されている。さらにビジネスの将来性にも期待がかかっている。Tokyo Otaku Modeにはこれまでも、国内外の投資家やベンチャーキャピタルが複数投資をしてきた。2014年秋には、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)も最大15億円の出資を行うことを決めている。Tokyo Otaku Modeの展開に今後も注目が集まりそうだ。[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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