稽古も順調、仕上がり上々、24周年で「ぷよぷよ」がゲームから舞台に飛び出す | アニメ!アニメ!

稽古も順調、仕上がり上々、24周年で「ぷよぷよ」がゲームから舞台に飛び出す

はっきりしない天気が続いたが、公開稽古の行われた4月23日は快晴であった。都内某所で舞台「ぷよぷよ オンステージ」公開稽古が行われた。稽古場は熱気に包まれていた。

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舞台「ぷよぷよ オンステージ」
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はっきりしない天気が続いたが、公開稽古の行われた4月23日は快晴であった。都内某所で舞台「ぷよぷよ オンステージ」公開稽古が行われた。キャラクタービジュアルも発表になったが、どのキャラクターも可愛らしく、カラフル。ポップな感じで楽しそうなビジュアルだ。
稽古場は熱気に包まれていた。初日はおよそ2週間後に迫っている。

そして公開稽古開始、一瞬にして空気が変わった。まずは1場、プロローグの後の森のシーンだ。物語が始まる大事な出だしのところである。その後、りんごとシェゾのぷよぷよ対決のシーン。動きもいい感じであった。
場面がとんで、アルルとルルーのぷよぷよ対決だ。あらゆるキャラクターが入り乱れての賑やかで派手なシーン、”大技”も飛び出し、俳優陣が縦横無尽に”活躍”、ここは間違いなく見せ場のひとつであろう。それからカーテンコールの稽古。楽しい楽曲が流れるが、新曲とのこと。タイトルは『puyo puyo My mind』。口ずさめるような、なかなかキャッチーなメロディだ。それから集合写真の撮影。カンパニーのチームワークもよい感じで、公開稽古は終了した。

それから制作スタッフの囲み取材が行われた。脚本・演出の斎藤栄作氏、セガホールディングスの中山雅弘氏、セガゲームスの細山田水紀氏の3名が取材に応じた。
”本日の稽古の感想は?”という質問、演出家の斎藤氏は「日々、良くなっています。およそ2週間前ぐらいから映像との兼ね合いの稽古、(現在)佳境に入っています。『ぷよぷよ』対決をスクリーンでみせるのですが、そこに役者と絡めての演出を今、四苦八苦していますが、もう少ししたら物語とも上手く絡めて見せられそうですね」と手応えを感じている様子。
中山氏は「各々のシーンが生き生きしてきました。『ぷよぷよ』の世界にはいろんな登場人物がいますが、それをどうやって生の舞台で、どう出せるか、最後の気持ちで埋めるところを、残りの時間で仕上げられたらな~と」とコメントした。
細山田氏は「ドラマCDとかアニメとかではなかなか表現出来ないこと今回の舞台化では取り入れています、例えば劇中で歌を用いる表現だったりとか……今回の舞台では新曲もあります。今回舞台化してみて、(きっと)賛否両論あるとは思いますが今後の『ぷよぷよ』にプラスになるのではないかと思います」と語る。舞台化発表の時点からいろんな意見が出ているようだが、それはある意味期待されている証拠であり、関心を持たれているということ。

「キャストの皆さんも頑張っていらっしゃるので」と続けてコメントしていたが、稽古ではキャスト全員が一丸となっていたのがよくわかる。劇場での仕上がりにはかなり期待が持てそうな予感がする。
対戦するシーンはなかなか衝撃的で、ここは『ぷよぷよ』ファンであればまさにチェックポイントだろう。また中山氏から「(キャストの皆さんに)ゲームのキャラクターの声のニュアンスとか勉強して頂いております」という話が出たが、これは似せる、ということではない。俳優個々の役創りがしっかりしているからこそ、舞台版としての『ぷよぷよ』がある、ということであり、あくまでも舞台版として成立させているのである。稽古の段階ではあるが、ゲームとはまた違った面白さが感じられて取材陣も納得。当たり前ではあるが、ゲーム、アニメ、舞台、同じ”原作”でも全く文法が異なる。表現方法が異なるからこそ、の面白さがある。

また、そもそもの舞台化のきっかけというのは”お客様の声”という側面もあるそう。また、もともとマルチに展開する、という考え方があってのことでもある。「イベントとか舞台とかやらないんですか?」というユーザーからの”声”があったというのはごく自然なことかもしれない。
舞台化して初めて伝わることもある。ひとつの”コンテンツ”、マルチ展開によって新しい発見がある。それをまた”原作”に反映させる。そういった試みを繰り返すうちに”コンテンツ”は[増幅]する。キャスティングに関しては”イメージに近い人”を探したとのこと。
また、男性キャラクターを女性が演じるのも今回の重要なポイントである。『ぷよぷよ』の雰囲気を考えてのことで”男装”であることで、世界観的に男女が同格になりファンタジックになると。こういった発想は”演劇”ならでは。演出家の斎藤氏は「ゲームに負けない面白いものを創る」と意気込んだ。ちなみに斎藤氏はゲームもかなりやり込んでいる様子。
中山氏は「24周年で初の舞台化ですが楽しんで頂けるものに仕上がりつつあります。舞台に限らずゲーム以外も様々な展開で24周年を盛り上げたいと思います。」と語る。『ぷよぷよ オンステージ』、いよいよ”オンステージ”秒読みである。
[高浩美]

舞台「ぷよぷよ オンステージ」
http://puyo-stage.sega.jp
2015 年5 月2 日(土)~5 月6 日(水・祝)
赤坂ACTシアター

[出演]
伊藤梨沙子/アルル役
加藤里保菜/アミティ役
河村唯(アイドリング!!!)/りんご役
綾那/シグ役
木下彩/ラフィーナ役
田上真里奈/クルーク役
川上ジュリア/アコール先生役
ルウト/シェゾ役
菊地美香/ルルー役
天翔りいら/サタン役
《高浩美》
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