ルーマニアも日本アニメイベントNIJIKON2014レポート -大会の華はコスプレ- | アニメ!アニメ!

ルーマニアも日本アニメイベントNIJIKON2014レポート -大会の華はコスプレ-

ルーマニアの日本アニメイベント NIJIKON2014を文筆家の川端裕人さんが引き続きレポート。主催者の中でも最古参であるダン・コスマに聞いた内容を基に、アニメのファンダム史を説いてみる。

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ルーマニアの日本アニメイ NIJIKON2014
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[川端裕人]

東欧のアニメコンベンションの華は、コスプレだ。2日にわたる開催日に、それぞれ別の趣向を凝らしたコスプレ大会が企画されていた。1日目は「単体」のコスプレで、2日目は「パフォーマスン部門」。「単体」の優勝者はロンドンで開かれるユーロ・コスプレ・サミットの出場権を得る。
一方、「パフォーマンス部門」にはそのような上位大会はないが、寸劇を披露するのでショーの色合いが強く人気が高い。筆者は、2日目の「パフォーマンス部門」を見ることができた。

全9グループが登場し、それぞれ長くても5分程度のパフォーマンスを演じる。これらもほとんど「アニメ」やボカロから想を得ている。「NANA」の大崎ナナになりきって熱唱したり、初音ミク・巡音ルカとしてボカロ曲を歌ったりするストレートなものもあるが、興味深いのは「作品横断的」な演目が多かったことだ。
例えば、「とらドラ」VS「One-pieceのサンジとナミ」のカップル対決。文字通り高須竜児とサンジ、逢坂大河とナミが戦ったり、カップルどうしの「熱さ」を競い合ったりする。原作ではなさそうなサンジとナミのキスシーンまであるのが違和感!であったが、そこまで「妄想」して作り込んでいた。また「もてない男の願望」を具現化した(?)パフォーマンスでは、舞台上で次々に「モテる」男のキャラに早変わりしていく。「デスノート」の夜神月、「SAO」のキリト、といったふうに。

こういう「横断」は、結構、ファン層がニッチになっている感のある日本では成立しにくいかもしれない。そもそも、「コスプレ・パフォーマンス」というものがさかんとはいえないことを差し引かなければならないとしても。
コンペティションは、非常に盛り上がり、会場からは「カワイイ!」「ヘンタイ!」などの日本語が飛び交った。「やめて、おにいちゃん!」などと野太い男の声が急に響き、なにか異次元にたたき込まれた気分になりもした。なお「ヤオイ」という言葉を連発している女性がおり、意味を問うとどうやら「BL」とほぼ同義に使われているようだった。
《animeanime》
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