「Jコミで印刷できるってよ」11月3日からβサービス開始 単行本が出ない作品の救世主 | アニメ!アニメ!

「Jコミで印刷できるってよ」11月3日からβサービス開始 単行本が出ない作品の救世主

Jコミはデジタルマンガをユーザーの要望に応じて書籍化する「Jコミで印刷できるってよ」をスタートする。11月3日からβサービスが始まる。

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「単行本の1巻目は出たけど、2巻目が(描いたのに)出ない」、「そもそも1巻さえ出ない」。そんな現象が最近マンガ業界で増えている。マンガの読者が、デジタルに移りつつあるのも理由かもしれない。それを解決する糸口となるシステムを、デジタルマンガ配信のJコミが開発した。
Jコミはデジタルマンガをユーザーの要望に応じて書籍化する「Jコミで印刷できるってよ」をスタートする。11月3日からβサービスが始まる。デジタルマンガのハブから今度は、紙出版にウィングを伸ばす。

Jコミの代表である赤松健さんによれば、単行本を巡る状況は、とりわけ近年急増しているウェブ連載作品にとって厳しいという。ネット連載の作品は、もともと「ネット上で連載マンガを無料で読んでもらい、紙の単行本の売り上げで収益化する」というビジネスを取る。
しかし、ネットで連載をスタートしたもののが単行本の1巻の売り上げが振るわないと打ち切りが内定、採算が厳しいため2巻は出さずに連載も終わるというパターンが増えてしまいがちだ。

そこで「Jコミで印刷できるってよ」では、Jコミに掲載されている作品をボタン1つで「紙の書籍」として印刷し、約1週間で読者に届けるサービスを提供する。ウェブで読むことが出来る作品は、全て紙媒体の単行本としても読めるわけだ。
その収益配分もユニークだ。Jコミが絶版マンガで既に導入している「手数料0%、広告収入の純利益を100%還元」がそのまま生かされている。マンガ家への印税は定価50%、残りの50%は全て印刷費、Jコミの取り分は0%となる。
今回はまだβテストということもあり、まずは11月30日までの間に「未単行本化作品」タグが付いている作品に限り「Jコミで印刷できるってよ」ボタンが設置される。今後のさらなる展開が期待される。
[真狩祐志]

Jコミ
/http://www.j-comi.jp/

「Jコミで印刷できるってよ」システム(β)・
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/http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/20131101/p1
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