ミラノに日本マンガ600作品 大型展覧会やイベント5月3日から開催

ニュース イベント

イタリア・ミラノ市で、日本マンガをテーマにした大規模な展覧会「ミラノマンガフェスティバル」が開催される。展覧会は「日本マンガの200年展」をテーマにし、葛飾北斎から最新のマンガ家まで600以上もの作品を集め、様々な視点から日本のマンガを紹介する。さらに同人誌にも目を向けるなど国内でもあまり例がない、日本マンガを俯瞰する展覧会となる。
メイン会場となるのは市内中心部の歴史的建築ロトタンダ・ディ・ヴィア・ベザーナ、十字のかたちのフロアに8つのコーナーのほか、特別企画展示、テーマ展示、期間限定企画コーナー、ショップ、マンガで囲まれた回廊などが設けられる。さらにサテライト会場のミラノマンガミュージアム(WOW)では「これからのマンガ展」と題し、同人誌の紹介をする。

こうした破格の扱いは、展覧会を主催するのがミラノ市自身ということもあるだろう。イタリアは、フランスやアジア各国と並び、日本のアニメ、マンガの人気の高い国としてよく知られる。そこで日本とイタリアのより深い文化交流になるものとしてマンガに白羽の矢を立てた。
4月11日には、東京・三田の在日イタリア大使館にて、本展覧会の開催記者会見が行われた。挨拶に立ったドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使は、「イタリアの子どもたちはマンガを通して日本文化の知識を得ています。また『テルマエ・ロマエ』や『神の雫』といった作品はイタリア文化を日本に伝えています」と話し、マンガが文化交流のツールになっていることを挙げた。イベントを通じて日伊の文化交流をより深めたいとした。

マンガをテーマにしているだけに、展覧会には文化的な要素とエンタテイメントな要素が両方含まれている。これにより大人から子どもまで幅広い層から受け入れられイベントになりそうだ。
教養的な部分は、日本マンガの歴史だ。浮世絵の時代から現代にいたるまでを様々な要素と伴に紹介していく。“雑誌の時代”“メディアミックス展開”などは、日本マンガならではの切り口だ。江戸から近代を中心に、清水勲さんが総合監修をする。また、戦後から現代を中心に竹内オサムさんが監修する。

特別展示は華やかだ。イタリアでも圧倒的な人気を誇る高橋陽一さんのサッカーマンガ『キャプテン翼』を特集する。会見に出席した高橋陽一さんは、「日本代表のユニフォームを着ているつもり。日本とイタリアがもっと繋がるように」と抱負を述べた。
さらに期間中は「永井豪のロボットマンガ展」(5月3日~5月19日)、「NARUTO展(仮題)」(5月23日~6月9日)などの企画展、「高橋陽一の日(仮)」、「貞本義行の日(仮)」のイベントなどもある。7月22日の終了まで来場者を飽きさせない。

近年、日本のマンガやアニメなどは海外で大きな人気を博している。しかし、その文化伝播は、バラバラに行われている。作品を受け取る側には、断片的な知識から文化全体が見えないのでないかと指摘がされている。
今回の展覧会は、歴史的な文脈、文化的な文脈から構成することで、日本マンガ全体の理解を助けるものとなる。マンガが広く人気がある地域だからこそ、より深く文化を理解してもらうことで、交流は活性化するに違いない。
今後もこうした継続的な試みが期待される。ミラノ市はすくなくとも2015年までは、継続的にマンガに取り組みたいという。さらに今回の企画展自体も海外の他の都市、さらに日本国内での巡回展の打診があるという。今後のさらなる発展が期待される。

ミラノマンガフェスティバル 
公式サイト(日本語)
/http://milanomangafestival.it/j/
公式サイト(イタリア語)
/http://milanomangafestival.it/

期間: 2013年5月3日~7月21日 10時~20時(木・土は22時半まで)
月曜日定休、このほか展示入れ替えのための休館日あり
主催:イタリア共和国 ミラノ市
会場: メイン会場/ロトタンダ・ディ・ヴィア・ベザーナ、サテライト会場/ミラノマンガミュージアム
詳細は上記公式サイトにて確認ください。
《animeanime》

関連ニュース

特集