「日の丸電子書籍はなぜ敗れたか」電子マンガビジネスの興亡を電子書籍で描く

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2012年は国内の電子書籍サービスが大きな展開を見せた年だと言えるだろう。Amazonの電子書籍リーダーKindleが日本本格参入を果たし、スマートフォンやタブレットの普及が進んだことで、電子書籍は我々にとってより身近なものになった。
電子書籍がここまでの広がりを持つようになるまでには、様々な企業の苦労と困難が存在した。
そうした日本の電子書籍ビジネス史を描いたオリジナル電子書籍がリリースされた。『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story-』だ。Amazon Kindleストアにて、定価248円で販売中だ。

本書は国産電子書籍プロジェクト当事者の視点から、日本の電子書籍ビジネスの興亡を書いている点が特徴である。国産家電メーカーが発表した電子書籍専用端末とともに、出版業界から電子書籍の世界へ飛び出した作者の実体験が綴られている。
前編は2004年から2009年まで、中編は2010年から2012年、後編は2013年と、10年間に及ぶ電子書籍ビジネス史を概観した1冊だ。
なぜ日本の電子書籍市場は世界に先駆けて産業になったのか。なぜ電子コミックだけが売れるようになったのか。なぜ大手日本企業はAmazonやappleの前に敗れ去ったのか。などの様々な疑問点が、電子書籍事業推進者の観点から語られている。

そして、これからの電子書店の役割や、著者と編集者と書店員の行く末、電子書籍の今そこにある危機など、未来への展望についても読むことができる。電子書籍、電子マンガ、電子雑誌の歴史と未来を見渡すことができる入門書として興味深い内容に仕上がっている。
[高橋克則]


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『日の丸電子書籍はなぜ敗れたか -21st century eBook Story-』
《animeanime》

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