第11回インディーズアニメフェスタ 塚原重義さん「端ノ向フ」で2度目の大賞受賞
3月3日、東京都の三鷹市芸術文化センターにて第11回インディーズアニメフェスタが開催された。各受賞作品のうち、大賞の三鷹市賞には塚原重義さんの『端ノ向フ』が選ばれた。
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塚原さんは2005年の第3回で『ウシガエル』が三鷹市賞を受賞しており、今回で2度目の大賞受賞となった。
アニメーションの才能の発掘を目的としてきたインディーズアニメフェスタは、今年11回目を迎えた。10年を超える歴史もあり、劇場映画やテレビシリーズなどでも過去に受賞したクリエイターの活躍が見られるようになってきた。
そうしたクリエイターの中には、日頃の仕事の合間を縫って自主制作を続けるクリエイターも少なくない。今回大賞を受賞した塚原さんもそのひとりだ。『端ノ向フ』は自主制作として手がけ、自主イベントなどで作品アピールも行なってきた。
自主制作のコンテストでは、応募作品は学生作品が多くなりがちだ。その一方でプロとして活躍しているクリエイターの作品も、実際には少なくない。今回の大賞はそんなアニメーション界隈の現況も垣間見せる。
また、今回も他のコンテストで受賞経験のある作品が多い。市民賞となった有馬將太さんの『国旗まん』とノミネートの黒木智輝さんの『大きな樹』は、宮城・仙台アニメーショングランプリ2013においてそれぞれグランプリと優秀賞になっていた。
また審査員賞の加藤郁夫さんの『くつした』は東京国際アニメフェア2013の第12回東京アニメアワード公募部門で入選、そして共にノミネートの新山哲河さんの『HINODE』と荻野夏生さんの『Rat in a Book』は、2012アジアデジタルアート大賞展FUKUOKAでそれぞれ優秀賞と入賞である。
[真狩祐志]
インディーズアニメフェスタ
/http://www.mitaka-univ.org/iafesta/
第11回インディーズアニメフェスタ 受賞作品
三鷹市賞(大賞)
『端ノ向フ』 塚原重義
市民賞
『国旗まん』 有馬將太
審査員賞
『くつした』 加藤郁夫
『おにぎりくん』 たいらはじめ
ノミネート
『Rat in a Book』 荻野夏生
『ヌルちゃんとぼく』 青木純
『大きな樹』 黒木智輝
『HINODE』 新山哲河
『あらずうつつみ』 泉香織/帰山栞/中畑好惠/原静花/盧ウル
『トンダケ』 河野貴弘/栗原吉治
『やまのかみさま』 谷田部透湖