漫画の電子書籍化に特化したソフト「GT-MangaAuthor」、富士フイルムが開発

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 富士フイルムは3日、漫画の電子書籍化に最適なソフトウェアとして、EPUB3に対応した電子コミック向けオーサリングツール「GT-MangaAuthor」とAndroidアプリ用ビュアーエンジン「GT- MangaViewerEngine」を開発したことを発表した。

 「GT-MangaAuthor(ジーティーマンガオーサー)」は、スキャナでデジタル化した漫画原稿や、制作ソフトウェアからの出力および製版プロセスから出力される画像データなど、電子コミックの画像データを「EPUB3」フォーマットの電子書籍ファイルとして出力できるオーサリングツール。IDPF(国際電子出版フォーラム)が公開している「EPUB3」に関する定義書(Rendition Property)に対応した「見開き」「目次設定」などが可能となっている。同社のコマ自動検出ソフトウェア「GT-Scan」や、画像データ最適化ソフト「GT-Quality」と組み合わせることも可能。

 モバイル端末の画面に最適な出力画像サイズを、あらかじめ複数登録できるため、条件を選ぶだけで、同じ品質の出力画像を作成することができる。また数値を入力するだけで、出力ファイルのサイズを指定できる。さらに、画像データ最適化ソフトウェア「GT-Quality」と組み合わせれば、出力ファイルのサイズを小さくしても、モアレや粗さが目立たず細部まで高画質な画像でファイルを出力できるのが特長だ。

 「GT-MangaViewerEngine(ジーティーマンガビュアーエンジン)」は、Android端末のビュアーに組み込むことで、「EPUB3」フォーマットの電子書籍を表示可能にするソフトウェアモジュール。富士フイルムが独自技術で開発したJPEGレンダリングエンジンを搭載しているため、電子コミックの画像を美しく表示することが可能。スマートフォンで電子コミックをコマの流れに沿って表示するトレース表示機能も搭載する。

 富士フイルムでは、既存ビュアーを持つ配信会社に対して「GT-MangaViewerEngine」の販売とその仕様開示を3日より開始。また7月4日から東京ビッグサイトで開催の「第16回 国際電子出版EXPO」にて公開する。今後は、「EPUB3」に対応した電子書籍制作ツールや、高精細化する端末画面に対応したより美しい画像データを生成するためのソフトウェアモジュールを順次発売する。
《冨岡晶》

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