香港で松山ケンイチ主演の映画『デトロイト メタル シティ』が人気を呼んでいる。現地で10月30日に26館で劇場公開されたが、週末興行で初登場1位にランキングされた。これは前週に公開された『ハイスクール・ ミュージカル/ザ・ムービー』を2位に抑えてのものである。 また、同じ週に公開が始まった人気ホラー映画シリーズ『SAW5』やSFファンタジー『City of Ember』をも大きく上回った。
香港で今年邦画が週末興行の第1位になるのは初めてである。9月25日には『20世紀少年 第1章』も劇場公開されているが、こちらはランキング2位に留まっている。また、オープニングの興行成績も『20世紀少年』が248万香港ドルに対して、『デトロイト メタル シティ』は316万香港ドルと上回っている。 しかし、オープニングの興行収入だけを見ると『デトロイト メタル シティ』は、2008年の香港での邦画の中で第2位である。2月第2週に公開された『L change the WorLd』が、興収ランキングは4位にとどまったが328万香港ドルで1位となる。
『デトロイト メタル シティ』も『L』もいずれも主役は、松山ケンイチさんである。香港では2006年に、『L』がスピンオフしたもとの映画である『デスノート』と『デスノート the Last name』もやはり大ヒットしている。 『デトロイト メタル シティ』の作品の魅力に加えて、これらの作品を通じて築かれた松山ケンイチさんの人気がヒットにつながったと見られる。