7月1日からアニメ専門チャンネルアニマックスで、『ウルトラヴァイオレット コード044』が放送開始される。作品は2006年の劇場SF映画『ウルトラヴァイオレット』の世界観を基に、アニメ界の巨匠・出崎統監督と杉野昭夫氏のコンビが贈る作品である。(*崎は、たちさき・以下同) プロデューサーはマッドハウスの丸山正雄氏で、同氏と出崎統監督が同じ作品で手を組むのは十数年ぶりとなっている。 作品の舞台は映画の物語から50年以上遠くの未来。物語は、遺伝子操作によって強力な女戦士となった主人公の044(フォーティー・フォー)が、政府から吸血鬼軍団「ファージ」と首領の「キング」の抹殺を命じられるところから始まる。 044は戦いの中で超人的な能力を持つファージの若き戦士ルカ・ブルームと出会い戦うが、彼を殺すことが出来ない。そのため政府のリーダー・ダクサス2世から裏切り者と見なされ、ファージと両方から命を狙われることになる。044とルカは共に逃げ、物語は最終決戦に向かう。 この期待のSFアクションアニメのアフレコ取材が、5月28日に早くも行われた。この日収録されたのは第2話、関智一さんが演じる「ルカ・ブルーム」が初登場する回である。 関さんは今回は登場人物のルカ同様、044の情報をあまり知らされていない様子で、戸惑いにリアリティを込めた芝居になったという。 小山力也さん演じるダクサス2世は組織のボスで、冷酷で自信家で傲慢なキャラクター。小山さんは、それが人間的な脆さと裏腹であるところを演じていきたいと語る。 044は遺伝子によって強化され、寿命の残りが少ないことを覚悟しているが、死を恐れない替わりに、生きている現実感もない少女である。そんな044を演じるのは朴王路美さん。 任務に生きる無機質な少女を演じる。映画のミラ・ジョヴォビッチからは影響を受けたことはないというが、映画の世界観を堪能し、自分だったらこのように続編を作るという気持ちで044役に臨んでいるという。 キャストから共通して聞こえてくるのは、ベテラン出崎監督らしく、解りやすく焦点がはっきりした世界観である。詰め込みすぎることなく、それでいて深みがあり、何を伝えたいのかが解りやすい内容になっているという。 朴さんは「地の底からエネルギーにあふれている作品で、その熱さとじっくり“スルメ的”に何度も味わって欲しい」と語る。 作品は出崎さんのほかキング役に羽佐間道夫さんを起用するなど、ベテラン勢の活躍も大きい。他の現場では若手を引っ張る小山さんも、ここでは大勢の先輩に囲まれる存在である。アニマックスの開局10周年記念に相応しい、じっくりと深みのある作品になるオリジナルアニメになりそうだ。 テレビでの放映はアニマックスが最も早く、7月1日22時からとなる。HD制作で、全12話を予定している。ウルトラヴァイオレット コード044 公式サイト /http://uvcode044.jp/【スタッフ】監督・脚本:出崎統キャラクターデザイン:杉野昭夫プロデューサー:丸山正雄アニメーション制作:マッドハウス【キャスト】044(フォーティー・フォー):朴王路美ルカ・ブルーム:関智一ダクサス2世:小山力也キング:羽佐間道夫【放送スケジュール】アニマックス 7月1日 22:00~BS11 7月12日 23:30~(7月5日 23:30~ 特番放送) (c)2008 Sony Pictures Entertainment(Japan Inc).
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