米国の大手ケーブルTVスパイクテレビで放映されるGONZO制作の『アフロサムライ:AFRO SAMURAI』の米国公式サイトがオープンした。 スパイクテレビは、MTVグループの中でもハイテーィンよりもうえの若者をターゲットする人気チャンネルである。『アフロサムライ』の来年1月4日の放映は、同局の目玉番組のひとつとなる。 今回オープンしたサイトはモノトーン調でまとめられており、いかにもクールといった感じを醸し出している。また、アニメファンというよりもサブカルチャー好き、音楽好きのもっと広い視聴者を意識している雰囲気が読み取れる。 これまでのアニメファンとは違う層に、これまでとは違ったタイプのアニメを売り込みたいようだ。 しかし、何よりも驚かされるのはこのサイトの閲覧は18歳以上に制限されており、生まれた年の入力が必要な点である。サイトの中に18禁に値するシーンは発見出来なかったが、これは番組自体が18禁となり、かなり過激な暴力シーンが挿入されると考えて良さそうだ。 日本アニメは海外での放送の際に、暴力シーンが問題になることが多い。しかし、それは誰でも観ることの出来る地上波放送やケーブルテレビのなかでも視聴無料のベージックチャンネルに限られる。視聴者の年齢の調整が出来る有料ケーブルテレビについてはその限りでない。 一般的に米国では、マニア向けのアニメは日本以上に過激なアクションや暴力シーンが好まれるとされている。『アフロサムライ』のレーティングとその内容は、米国の視聴者のニーズを満たした結果と考えて良いだろう。 これまで日米の共同製作アニメというと子供向けの作品が多く、大人向けの作品は意外に少ない。それはマニア向けの作品についてのファンの嗜好は全世界共通との認識が前提にある。 しかし、今回のGONZOによる『アフロサムライ』は、アメリカ人の大人に向けたアニメを共同製作するというこれまでにない試みである。また、その中にはマニアでない大人のアメリカ人を取り込むというこれまで未開拓の市場を攻略しようとする意図が見て取れる。 米国向けの作品製作、新たな市場への挑戦と『アフロサムライ』の来年の放映は様々な点で興味深い。/アフロサムライ公式サイト(米国)18禁です。 /GONZO /スパイクTV
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