米国ハリウッドの米国映画芸術科学アカデミー協会は、2005年アカデミー賞長編アニメーション部門のノミネート対象となる参考10作品を11月17日に発表した。このリストは、同協会がアカデミー賞のノミネートをする際に参考とするもので、アカデミー賞のノミネート作品は今回選ばれた10作品の中から選ばれることになる。 日本の作品では、米国で今年6月に公開された宮崎駿監督の『ハウルの動く城』と3月に公開された大友克洋監督の『スチームボーイ』がリスト入りした。しかし、1月に公開された『アップルシード』はリストに入らなかった。 リストに選ばれる作品は既に一部メディアで予想されていたが、リスト入りするのでないかと思われていた『くまのプーさんザ・ムービー』はリストから外れた。米国のアニメーション業界での2Dアニメーションの退潮を表す象徴的な出来事ともいえそうだ。 一方、メディアの下馬評には全く挙がっていなかったインド映画『ガリバーの冒険』がリスト入りしたのが注目を浴びた。インド映画からのリスト入りは昨年の『仏陀の伝説』に次ぐもので、近年、成長が著しいとされるインドアニメーションの力をあらためて感じさせる。 日本の2作品と『ガリバーの冒険』、それにイギリスのアードマンの制作した『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』を入れると、予備選考全10作品のうち4作品が外国映画というアカデミー賞としては異例のリストになっている。 予備選考作品が10作品にとどまったことから、来年1月に発表されるノミネート作品は3作品のみとなる。さらに、そこで選ばれた3作品の中から3月5日に受賞作品が選ればれることになる。昨年の受賞作品は、ピクサー制作の『Mr.インクレディブル』であった。/コープス・ブライド/チキンリトル/Valiant ガリバー旅行記/ハウルの動く城 /マダガスカル /ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ/ロボッツ /スチームボーイ /Hoodwinked /米国映画芸術科学アカデミー協会
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