借金を抱えたコネティコンの危機 | アニメ!アニメ!

借金を抱えたコネティコンの危機

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 この7月にコネティカット州ハートフォード市で開催されたコネティコン2005は、参加者およそ3,000人、ビデオ上映やパネル、コスプレ大会からなる米国ではよく見られる中規模程度のアニメコンベンションであった。2003年に800人の参加で始まった同コンベンションは、順調に参加者を増やしており、今年は昨年のおよそ倍の参加者を集めた。
 ところが、本年のコンベンション閉会後に大変な事実が明らかになった。コネティコンは、会場となったコネテカットコンベンションセンターにおよそ3万4000ドル(380万円)の支払い不能な借金を背負っていることが明らかになったのだ。しかも、この借金は大会主催者の一人でハートフォード大学の学生でもあるマット・デイグル氏が個人的に背負っているという。
 こうした赤字は、これまでの会場であったハートフォード大学からコネテカットコンベンションセンターへ移転したことにより発生した。今回の借金返済のために寄付を募っている”コネティコンを守れ”(Save ConnectiCon)によれば、主催者とコンベンションセンターとの行き違いにより、コンベンションのレンタル料、維持費の金額が当初の見込みを大幅に上回ったためであるという。このためコネティコンの2006年の開催が危ぶまれているだけでなく、主催者の二人の将来にも関わる問題として“コネティコンを守れ”は広く協力を呼びかけている。

 コンベンション開催のために400万円近くもの多額の借金を一人の大学生が抱えてしまうことは驚きである。しかし、これはアニメコンベンションという現在の有り様に関わってくる問題である。大規模なコンベンションの多くは非営利団体として運営されているが、中小のコンベンションは今回のように主催者の個人信用によって運営されていることが多いためだ。これは、多くのビジネスショーが、営利団体によって運営されているのとは対照的である。
 今回の問題は、急激に膨張したコンベンションに主催者の運営能力が追いつかなかったことが大きな原因ともいえるだろう。しかしこうしたトラブルは、大手コンベンションでも同様で、数年前に全米最大のアニメコンベンションのアニメエキスポでも、運営方法を巡ってスタッフ間の深刻な対立があった。その原因の中には、コンベンションの収益の問題、商業行為との線引きなどが含まれていた。

 いずれにしても、こうしたことが原因で日本アニメのイベントのひとつが消えてしまうとしたら残念なことだろう。“コネティコンを守れ”は、7月20日現在でおよそ8,380の寄付金集めに成功している。

/コネティコンを守れ(Save ConnectiCon)
  PayPalを利用した借金返済のための寄付を受付けています。

/コネティコン2005 
《animeanime》
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