アニメ学会とマンガ学会が開催 | アニメ!アニメ!

アニメ学会とマンガ学会が開催

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 先週末と今週末で相次いで日本アニメーション学会と日本マンガ学会が開催された。日本アニメーション学会は多摩美術大学にて6月25日と26日に、日本マンガ学会は京都精華大学で6月18日と19日に開催された。いずれも、学術的な立場からのアニメ・マンガの研究で、普段はあまり触れられることないこの分野で様々研究が発表された。

 日本アニメーション学会は1998年に設立され、学会としての歴史は今年で7回目になる。主にアニメーションの学術的問題、技術的な問題が扱われている。
 今回発表された技術的な研究では『CGアルゴリズムによるモーション生成』、教育上の研究は『小学生の創造性支援の研究』といったものがあった。
 さらに、作品論や作家論では『富野由悠季・動きの方向性原則についての一考察』、『'60年代初頭のテレビアニメにおける東映動画人脈のもう1つの流れ(株)放送動画制作と『ファイトだ!!ピュー太』に関する一考察』、といった研究が発表された。
 このほか、川本喜八郎氏の新作人形アニメ『死者の書の』上映会と特別対談やCMアニメの歴史を追った特別イベントが行われた。また、大会の終わりにはスタジオジブリの高畑勲氏による「二人の巨人・ジャック・プレヴェールとポール・グリモー ~アニメーションをめぐって」特別講演が行われるなど盛沢山の内容になった。

 一方、日本マンガ学会は2001年に設立さら、まだわずか4年の歴史しかない。しかし、学会の研究発表や活動は意欲的である。
 18日には、学会の総会のほか英国におけるマンガ教育や、戦後における少女小説の分析、少女マンガの中の戦争といったテーマなど5つの研究発表が行われた。19日は分科会が中心で、『戦時下におけるマンガ・漫画家』、『戦後の戦記漫画ブーム』、『海外のマンガにおける戦争』、『ジェンダーと戦争とマンガ』といった主に戦争関連のテーマが集中的に取り上げられた。

 両学会とも設立から日が浅く、今後のさらなる発展が期待されている。また、比較的歴史が浅いこともあり古い因習に囚われないためか、通常の学会が主に大学の研究者や学生が大半になりがちになる中で、在野の研究者にも広く門戸が開かれている。
 アニメやマンガが学術的な研究の対象になるようになって10年足らずであるが、この分野の社会的な影響力を考えれば、こうした研究はこれからますます重要になって行くであろう。

/日本アニメーション学会 
/日本マンガ学会 
《animeanime》
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