超時空世紀オーガス02の新しさ | アニメ!アニメ!

超時空世紀オーガス02の新しさ

レビュー アニメ

 今では多くの人知られていないが、80年代人気を呼んだ超時空シリーズのとして制作された『超時空世紀オーガス』には続編があった。『超時空世紀オーガス02』である。
 『オーガス02』の物語は、どこかの国のどこかの話として始まる。発掘されたロボットがアーマーと呼ばれること以外は、前作の『超時空世紀オーガス』の関連を感じさせるものはない。むしろ、前作とは異なる単独した物語として観ることのほうが容易だ。
 終盤に至るまで、キャラクターやストーリーの前作とのつながりは薄く、物語の最後になって初めて、この物語が前作『オーガス』の最終回で行われた時空の再編から取り残された一部分の200年後だと判る。それさえ、そういう設定だと思えば前作を知らなくても、大きな障害にならない。
 では、『オーガス02』は前作と無理に繋げられてしまった不幸な作品なのだろうか。これは明らかに違う。確かに『オーガス02』の物語は、1980年代のSFアニメにありがちな話で作品の内容自体は特別なものでなかった。 しかし、アニメ史の中での『オーガス02』の位置づけは、続編とは何かの意味づけにある。

 人気シリーズの続編、パート2の作品は、通常は前作から直接つながっており、物語は前作の終了直後か2、3年後に始まることが多い。主人公も大抵そのまま引き継がれる。
 1986年に放映された『機動戦士ガンダムZ』が、続編として異例の7年後からの話で主要キャラクターは既に7歳年をとっており、多くの主要キャラクターがレギュラー出演しないことが、当時は大きな驚きを持って迎えられたものであった。それでも、『Zガンダム』の物語の連続性が極めて濃かったのは、その後相次いで作られた宇宙世紀を舞台にしたガンダムシリーズが証明している。
 それでは、『超時空世紀オーガス02』はどうだろう。『オーガス02』は、続編アニメとしては極めて異例だ。前作に引きづられることがなく、前作のキャラクターは大尉と呼ばれるロボットを除くと全て独自のキャラクターである。前作と全く異なる物語が作り上げられている。
 使用された舞台は、前作と全く異なる次元の200年後という思い切ったものだ。時間と空間が混乱しモザイク化した世界や時空エレベーターと言った前作の持ち味であった世界観のみが残滓としてあるのみだ。しかし、それでいてこの作品は間違いなく続編でもあった。
 『オーガス』自体が、熱狂的な人気のある作品でなかったことも影響していたかもしれない。しかし、この物語に対する自由な姿勢こそが、現在の日本のアニメに受け継がれている、そして受け継がれるべき精神でないだろうか。

 結果として『オーガス02』はOVAのみの展開ということもあり、キャラクターデザインが当時人気のあった美樹本晴彦氏にもかかわらず、一般にあまり知られることがなく、『オーガス』自体よりもさらに影が薄いまま、大量生産されるアニメ作品の中に埋もれていった。
 物語も、革新的な続編設定の割には、印象の薄かった感は否めない。しかし、続編作品という極めて不自由な枠組みを打ち破ろうとした野心はアニメ史の中でもっと評価されても良いのではないだろうか。
《animeanime》
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