「シン・エヴァ」緒方恵美、林原めぐみら総勢14名が集結! アフレコ秘話、庵野監督への思いを語る【レポート】 | アニメ!アニメ!

「シン・エヴァ」緒方恵美、林原めぐみら総勢14名が集結! アフレコ秘話、庵野監督への思いを語る【レポート】

2021年3月28日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒットを記念した、来場御礼舞台挨拶が新宿バルト9で開催され、主要キャスト勢ぞろいの総勢14名が登壇した。

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『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒット公開中/(C)カラー
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2021年3月28日、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒットを記念した、来場御礼舞台挨拶が新宿バルト9で開催され、主要キャスト勢ぞろいの総勢14名が登壇した。

登壇したのは、緒方恵美、林原めぐみ、宮村優子、三石琴乃、山口由里子、石田彰、立木文彦、岩永哲哉、岩男潤子、長沢美樹、優希比呂、伊瀬茉莉也、勝杏里、山寺宏一。『エヴァンゲリオン』シリーズとしては、1997年以来24年ぶりの舞台挨拶となり、キャストそれぞれが万感の想いを込めて来場者に挨拶をした。

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、庵野秀明監督の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ最新作にして完結編。1995年から1996年にかけてTVで放送された『新世紀エヴァンゲリオン』の物語を再構築し、新たに劇場版4部作として制作された。



舞台挨拶は主人公、碇シンジ役緒方恵美の挨拶からスタート。緒方は24年ぶりの舞台挨拶となった今回について、これだけのメンバーが集まるのは最初で最後かもしれないので、私たちも今日を楽しみにしていたのでみなさんも是非楽しんでいってほしいとキャストを代表して今日の舞台挨拶を迎えられた喜びを語った。

続いて、キャスト一人ずつ、本作の感想を語った。

緒方は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズは、『:破』の頃から個別収録することが多く、時に今回はコロナ対策でさらにバラバラに収録することになったため、アフレコ中は完成作品がどう仕上がっているのか想像が難しかったと言う。
完成作品は一般の観客と同じ気持ちで観られ大変感動したそうで、本作の制作に関わった全てのクリエイターにお疲れ様と言いたいと語った。

林原めぐみ(綾波レイ役)は、エンドクレジットの膨大な数のスタッフ名を見て、これだけの人が関わっていたのかと改めて感慨深く感じたという。そして、30代以上の人にはここが一つの終わりであり、10代の人たちにはここが始まりなのかもしれない、そして、ここに『エヴァンゲリオン』があったんだと噛み締めるような想いだと気持ちを吐露した。

宮村優子(式波・アスカ・ラングレー)は、試写で一回、友人と劇場で一回ずつ鑑賞したそうだ。90年代後半に社会現象となった時には、考察本を読んでいたそうだが、今回はネットで考察を読んで気が付くこともあったそうで、これが正しい『エヴァンゲリオン』の正しい楽しみ方なんだと改めて噛み締めた。



三石琴乃(葛城ミサト役)は、登場人物たちの心がぐっときて涙したと語り、葛城ミサトとしては大切な役割を果たさせてもらったことがが嬉しかっとのこと。

山口由里子(赤城リツコ役)は、公開初日にバルト9で鑑賞したそうで、上映終了後に拍手が起きたことは忘れられない思い出となったことを明かしてくれた。

石田彰(渚カヲル役)は、異様ともいえるすごい映像を見せられ、どう解釈すればいいか理解が追い付かなかったとその衝撃を素直に打ち明けた。ちなみに、石田は碇ゲンドウに対して、「大人になったなシンジ」というセリフに「お前が言うな!」と思ったそうだ。

立木文彦(碇ゲンドウ役)は、本作を観て全てのキャラクターに愛があると感じ、本作について「ザ・映画」という印象を受け、庵野監督と同世代の人間として本作に参加し、ひとつの区切りをつけられたことを嬉しく感じたようだ。

岩永哲哉(相田ケンスケ役)は、ケンスケとして『:破』以来の12年ぶりの収録となったが、良い仕事ができたと述べた。



岩男潤子(鈴原ヒカリ役)は、劇場で観た時に泣いてしまった、庵野監督の温かい気持ちを感じて優しい気持ちになれたと感想を語ってくれた。

長沢美樹(伊吹マヤ役)は、97年の劇場版の時のアフレコの話を披露。マヤが溶けていくシーンでは絶頂を迎える感じで「先輩」と叫んでほしいというオーダーがあったと語り、『:Q』以降のマヤの変化に驚いたそうだ。

結城比呂(日向マコト役)は、本作のアフレコがほとんどバラバラの収録だったことに触れ、複雑な人間関係からくる複雑な感情のこもったセリフの多い作品にもかからわず、高い完成度の芝居になっていることに感動したと共演者を讃えた。



『:Q』からの参加となった伊瀬茉莉也(北上ミドリ役)は、本作を観た時は涙が止まらなかったそうで、同じく『:Q』からの参加となった勝杏里(多摩ヒデキ役)も、10代の頃に触れた『エヴァンゲリオン』という作品に携われたことに感謝した。

そして、山寺宏一(加持リョウジ役)は、たくさんのスタッフが命を削って作った作品に出合えたことに感謝したいと改めて本シリーズに長く関われたことに感謝の意を評した。

それぞれの挨拶の後、質問コーナーに移行。最初は第3村のシーンについて、『:Q』に登場しなかったキャラクターとの再会をどんな気持ちで迎えたかについて各キャストに質問。

緒方は、期待されるような答えじゃないかもしれないと前置きしたうえで、シンジは死んだようにうなだれていたので再会を喜べるような状況ではなかったと説明。
宮村は、シンジに早く目を覚ませと思っていたそうだ。また、『:Q』の段階ではどこに向かって歩いているのかわからなかったが、本作でトウジたちが出てきたことを嬉しく思ったそうだ。

緒方は第3村のシーンについて、『エヴァンゲリオン』でほのぼのとしたシーンがでてきたことに驚いたという。林原も、本シリーズに温かい人情や清らかな水と新緑が描かれたことを新鮮に感じたそうで、台本だけではこのシーンをどう受け止めればいいかわからなかったが、村の女性たちを演じる共演者たちに助けられたと言う。
岩永も第3村は素敵なシーンなので、ジオラマを作ってほしいと要望を出し、ケンケンというニックネームができたことを喜んでいた。岩男も、今日岩永と会った時にケンケンと呼びそうになったと、それぞれが第3村について感じたことを述べてくれた。



続いて、質問はヴンダーの乗組員陣営に向けられた。メンバーそれぞれの思い入れを聞かれ、三石は、ネルフ時代からずっと一緒にいるメンバーに、そばにいてくれたことへ感謝の意を述べ、想いを込めて本日は青いスカーフを巻いてきたそうだ。



山口は、いつでもイエスと言ってくれるマヤがいてくれたことが心強かったが、結城演じるマコトとももっと絡みたかったと語った。
長沢は、『新世紀エヴァンゲリオン』がTVシリーズ初のレギュラー作品だったそうで、今回の舞台挨拶は久しぶりに後輩気分になれて楽しいと今日の感想を述べた上で、一人の人間を形成するものは周りにいる他者であり、その意味でマヤの周りはずっと変わっていなかったことは幸運なことだと述べた。

続いて『:Q』からの参加となった勝と伊瀬に質問が及び、印象的だったことについて、2人は『:Q』の完成披露パーティの司会を任されたそうで、その時の緊張を思い出したようだ。

そして、本作でも重要な立ち位置で登場するカヲルと加持についての質問が及ぶ。山寺はミサトに対する想いを聞かれ、加持のキャラクターになりきって、ネタバレに配慮しつつ隣に座っていた三石に想いを打ち明けた。



そして、本作の物語の骨格であるシンジとゲンドウの親子関係についての質問に続く。立木は、今回は叫んだりなど、これまでにない芝居ができたことを喜びを語った上で、この作品を別れるのは寂しいと本音を打ち明けた。また、今回、シンジが自分が思い描いていた通りにふるまってくれたこともうれしかったそうだ。緒方は庵野監督へのメッセージを聞かれ、「庵野さん、おめでとう」と、TVシリーズ最終話でシンジが周囲に言われた言葉をお返ししたいと語った。

そして最後は緒方が、「『エヴァンゲリオン』は長い年月をかけてここまで来た、(90年代には)シンジに近い年齢の人もゲンドウくらいの年になっているかもしれない。昔の『エヴァンゲリオン』を今観れば、かつてと異なる印象を持つように、今回の完結編を後で見直せばまた違う印象を持つと思う。ぜひ何度も観ていただきたい」と舞台挨拶を締めくくった。


『シン・エヴァンゲリオン劇場版』大ヒット公開中
(C)カラー
《杉本穂高》
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