Vタレントの音楽フェス「音楽的特異点」が始動! いったいどんなイベントに? ―企画会議に潜入 | アニメ!アニメ!

Vタレントの音楽フェス「音楽的特異点」が始動! いったいどんなイベントに? ―企画会議に潜入

初夏にしては少し肌寒い7月某日、都内にてVタレントに関する会合が開かれていると聞き、足元の悪いなか、とあるオフィス向かった。会議室にはVタレントのラムネちゃんとインサイドちゃんの姿も。一体どんなことが話し合われるのだろうか――。

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例年よりも遅れて始まった梅雨が空けきらず、初夏にしては少し肌寒い7月某日、都内にてVタレントに関する会合が開かれていると聞き、足元の悪いなか、とあるオフィス向かった。

ここ数年、バーチャルYouTuber(VTuber)が大きな盛り上がりを見せ、NHKなどの大手メディアにも取り上げられるようになっている。
そのムーブメントはYouTubeやニコニコ動画といったネット動画の中だけでなく、テレビやラジオといったマスメディア、さらにはリアルなライブ空間へと進出を果たし、一つの表現形態として、これまでになかった道を拓いている。

向かった先のオフィスに集まっていたのは、リアルとバーチャルを融合させたコンテンツ「ラムネプロジェクト」を運営する株式会社ラムネプロジェクトの代表・分部日出男氏、ゲーム情報メディア「インサイド」副編集長・矢尾新之介氏、文化放送の宮野好章氏、株式会社レイの紺井隆宏氏、そして謎に包まれたプロデューサー・千住P、Vタレントのラムネちゃんとインサイドちゃんの7名。
このメンバーで一体どんなことが話し合われるのだろうか――。
[取材・構成=杉本穂高]

■Vタレントを身近に感じられる音楽イベントを


千住P:こんにちは。この度はお足元が悪いなかご足労いただきありがとうございます。本日お集まりいただいたのは他でもない、8月に行う“とあるプロジェクト”について話し合いたく。

矢尾:よろしくお願いします。今回はバーチャルの2人にも来ていただいているようですね。

ラムネ:こんにちわ! ボクはラムネです!
今までVタレントとして音楽やお芝居のライブをしていたんだけどVtuberにはなったばかりなんです!

インサイドちゃんMark2:だっほー! ゲーム情報サイト「インサイド」のバーチャルレポーター・インサイドちゃんMark2です。つーちゃんって呼んでください!

「音楽的特異点」会議中 インサイドちゃん
宮野:二次元のキャラクターと会議するのは初めてなんで緊張しますね(笑)。

分部:Vタレントと次元を超えて同じ場を共有するのは面白いですね。ところで僕はこれからの時代、こんな新しい体験消費が大事になっていくと思っています。

ラムネ:えーと、ボクも何回かライブをさせてもらってて、その中でもやっぱりファンの皆さんと同じ空間で一緒に笑ったりできることがとっても嬉しいんだ!
プロジェクトでもっともっと楽しさを共有していきたいな。

千住P:そこでVタレントが一堂に会する音楽フェスをやろうと思うんです。幕張メッセのようなビッグなステージも魅力ですけど、もっとファンとタレントの距離が近いハコで、技術的にも本気のライブを実施できれば面白いと思いませんか。

インサイドちゃんMark2:すごーい!

分部:いいですね。リアルとバーチャルが合わさった、新しい次元のまじわりを作りたいですね。言うなれば、次元のゆらぎを体感できる特異点のような音楽イベントを。

宮野:そこは二次元とも三次元とも言えない、曖昧な空間なんですね。それは面白そうです。

千住P:二次元と三次元が音楽でつながる特異点。まさに「音楽的特異点」です。

ラムネ:でも生のライブで、ボクやつーちゃんがファンの皆さんと同じ空間にいるのって、どうやってるんだろう?
すごい技術? もしかして魔法かな? いつも不思議に思ってるの。

インサイドちゃんMark2:フェスってことは、たくさんのタレントさんを同じ場所に存在させるってことですよね。

矢尾:場所は北沢タウンホールを予定しています。

紺井:弊社はこれまでSEKAI NO OWARIや乃木坂46などのライブ、東京ガールズコレクションなどのイベント演出を手掛けてきましたが、Vタレントとお客さんの距離が近いハコで、それらのライブレベルの技術をつぎ込むというのは業界的に前代未聞だと思います。

ラムネインサイドちゃんMark2:ひょえー。

■気になる出演者は誰?


「音楽的特異点」キャスト

「音楽的特異点」キャスト
宮野:ところで、どんなVTuberさんが出演いただけるんでしょう?

千住P:ホロライブ所属のときのそらちゃん、男の娘VTuberの犬山たまきちゃん。さらには、こういったイベントに初出演となるエイレーン一家の萌実ちゃん、ウタゴエ放送部プロジェクトさんにもご協力いただけます。

インサイドちゃんMark2:お友達の朝ノ姉妹ぷろじぇくとさん、奏天まひろちゃん(まりなす【仮】)、あとは銀河アリスちゃんもいる!

ラムネ:すごーい! あこがれの先輩がこんなにたくさん出演するんだ。つーちゃんのお友達もいっぱい出るんだね。わー、楽しそー! 僕も頑張るぞーっ!

宮野:こんな豪華なVタレントを同時に共演させられるってことですか? 夢が膨らみますね!

矢尾:実力派のAZKiちゃんにバーチャルゴリラさんも注目ですね。AZKiちゃんといえば、文化放送さんが手掛ける『洲崎綾のバババババーチャル』にゲスト出演されていましたが、宮野さんは今回のイベントにどんなことを期待していますか?

宮野:文化放送はこれまで、アニサマや声優ライブなどを手掛けてきましたが、Vタレントのライブは初めてですので非常に楽しみです。
今後は、それこそ『ラブライブ!』ような多人数が集結したユニットなども見てみたいですし、大勢が共演するステージもやってみたいですね。
ちなみに、洲崎さんは「バーチャル化して不老不死を手に入れたい」と言っていました(笑)。

■Vタレントのリアルな熱量を伝えたい


分部:観客がライブに来る理由は、そこでしか得られない一度かぎりの生の体験が欲しいから。その場、その瞬間のタレントの熱量みたいなものをきちんと伝えなければいけません。
同じ二次元でも、Vタレントはアニメ・ゲームのキャラクターとまったく違います。Vタレントの魅力は、ファンと限りなく近く、実際の体温みたいなものを感じられることです。

矢尾:それをできる限り演出に落とし込みたいですね!

「音楽的特異点」会議中 ラムネちゃん
ラムネ:ボクもファンのみんなと一緒にいる時、自分がバーチャルだって意識したことないよ!
ネットの中でみんなに見てもらうのも勿論嬉しいけど、ライブだと、その場でみんなの反応や熱気が、ボクの中に入ってくる感じがするの!
本当に同じ空間にいれるんだなぁって嬉しくなるの!

千住P:それと私個人としては、代々木アニメーション学院さんにVTuber専門の養成コースができたように、Vタレントという存在は今後、声優や2.5次元の役者さんのように、ひとつのカテゴリーとして成長していくと予想しています。
そうなった時、新人発掘の登竜門的な存在が必要になりますよね。

宮野:新人発掘の場としてのライブハウスですか。

千住P:ええ。このフェスは、そんなファンが新しいタレントと出会う場になってほしい。

分部:誰もが気軽にアバターをかぶれる時代が来るかもしれない。そういう時に目標にできる場所というか「自分もこのステージに立ってみたい」と思ってもらえるような場所として育てていきたいですね。

インサイドちゃんMark2:さっき話に出た『ラブライブ!』の全国アイドルクラブコンテストみたい!

矢尾:Vタレントの世界はこれまでの芸能人文化とは違うものに育ってほしいと思っています。心から面白いと信じて活動している人を応援するような場所になれば嬉しいですね。

ラムネインサイドちゃんMark2:8月10日・11日「音楽的特異点」

「音楽的特異点」
◆イベントタイトル「Project Singularity 音楽的特異点 Vol.0」
◆会場:北沢タウンホール
◆日時:2019年8月10日19時00分~
       8月11日18時00分~
◆出演者:朝ノ茜(朝ノ姉妹ぷろじぇくと)、朝ノ瑠璃(朝ノ姉妹ぷろじぇくと)、インサイドちゃんMark1、インサイドちゃんMark2、音羽ララ(ウタゴエ放送部)、銀河アリス、ときのそら、バーチャルゴリラ、春歌みこと(ウタゴエ放送部)、マチコ先生、まりなす(仮)、萌実、ラムネ
※五十音順
◆主催: 株式会社ラムネプロジェクト、株式会社レイ、株式会社イード、株式会社テレビ朝日
◆後援: 株式会社文化放送、GoFa
◆プロデュース:株式会社JOKA

このイベント「音楽的特異点 Vol.0」は
ニコニコ公式生放送にて有料配信も実施します。

≪ネットチケット購入はこちら≫
https://blog.nicovideo.jp/niconews/114897.html
《杉本穂高》
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