上坂すみれ、『キリングバイツ』「ラビ」から“人生哲学”を学ぶ? 最終話直前インタビュー | アニメ!アニメ!

上坂すみれ、『キリングバイツ』「ラビ」から“人生哲学”を学ぶ? 最終話直前インタビュー

2018年1月から放送スタートし、獣人たちの熾烈なバトルを描いたTVアニメ『キリングバイツ』。「牙闘獣獄刹」(キリングバイツ デストロイヤル)を制した「ラビ」演じる上坂すみれさんに

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2018年1月から放送スタートし、獣人たちの熾烈なバトルを描いたTVアニメ『キリングバイツ』。クライマックスに向けて盛り上がる本作だが、3月22日~25日に開催されたAnimeJapan 2018に合わせて配布された冊子「アニメガイド2018」に一風変わったインタビュー記事が掲載された。「牙闘獣獄刹」(キリングバイツ デストロイヤル)を制した「ラビ」演じる上坂すみれさんに“優勝者インタビュー”を行う、というもの。

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アニメ!アニメ!編集部のフリを凌駕する、“誇張と妄想”にあふれた上坂さんの名回答はぜひ冊子で読んでいただきたいのだが、本稿では取材後の振り返りトークをお届け。上坂さんに作品や「ラビ」への思いを“マジメ”に語ってもらったので、遊び心満載な優勝者インタビュー記事本編と合わせて読んでいただきたい。
[取材・構成=細川洋平]

――「ラビ」への優勝者インタビュー取材、振り返っていかがでしたか?

上坂
他の獣人をディスりまくってしまいました(笑)。

――「ティガ」に対して“脳みそをジャングルに置いてきちゃった”呼ばわりされるなど、名言が続出でした。

上坂
ヒドかったですね。お兄にバレないでほしいと思います。はい(笑)。

――改めてうかがいますが、上坂さんは自身が演じた「ラビ」をどうご覧になりましたか?

上坂
「ラビ」は本当にひたすら穴を掘っていましたね(笑)。でも、戦闘力こそないものの、同じ石田陣営の岡島さん(「ヒポポタマス」)を助けたり、「ラーテル」を助ける決心をしたりと意外にガッツがありまして、「ラビ」がいなかったらきっと2人ともやられていて、石田財閥の優勝もなかったはずです。
何だかんだで「獣獄刹」(デストロイヤル)当初の目的である"最後まで生き残ったやつが勝ちである"ということを最後まで忘れなかったのは彼女だったんだなあと思いますね。


――実際に「ラビ」を演じる中で感じることなどありましたか?

上坂
やっぱり応援したくなるというか。何の戦闘力もないのに説得されて獣獄刹に出ちゃう能天気なところや、考えなしでその場を何とか凌いでいるところもふくめて、台本をもらう度に「「ラビ」、死なないで!」とハラハラしていました(笑)。最後までシリアスにならないし、強い獣闘士(ブルート)揃いの中で活き活きと逃げ回ったり、その小物っぽさが演じていて楽しかったです。

――ツワモノ揃いの獣闘士がひしめき合うなかで、「ラビ」の存在はキャラクターとしても独特な存在感を放っていました。

上坂
弱い人が無理しちゃいけない、という人生哲学をすごく感じます(笑)。最終的には彼女みたいな人が生き残るんだなあと思いました。


――「ラビ」から人生哲学を学ぶ!

上坂
そうですね、自分を過信せず、弱点を把握することは生き抜くうえで必要な能力だと思います。

――話題を変えまして、アフレコ現場のことも聞かせてください。バトルシーンのハイテンションぶりを見ていると、アフレコ時も相当な熱気があったのでは?

上坂
バトルものですし、獣化した時にどのキャラも気持ちが昂るので、毎回アフレコ後のブースは温度2度ぐらい上がっていたような気がします。肌寒い時期の収録でしたけど、いつもすごい熱気でした。
役者さんも幅広い年齢層で、独特な雰囲気のアフレコ現場で楽しかったです。それからいっぱい叫ぶのですごく喉が渇きました(笑)。

――諏訪部順一さんの熱いナレーションも印象的でした。

上坂
すごかったですね。諏訪部さんは時間の都合であのナレーションをいっぺんに録っていたんです。ひたすらハイテンションのナレーションを1話あたり20分くらいで録るという業(ワザ)を見せてくださって、毎回すごくテンションが上がりました。
個人的に好きなのは「カバは、速い!」(※)なんですけど、何て説得力があるんだろうって……! 短いけどキレのあるナレーションにグッときました。

※第6話「そんな事、私が知るか」における、「ティガ」・「クロコダイル」・「ヒポポタマス」の三つ巴の戦闘時、カバの強烈なタックルが炸裂した際に放たれたナレーション。


上坂
あと、「導け!オシエちゃん」のコーナーでの「オシエちゃんは獣人でも何でもない!」のナレーションも好きでしたね。


――では、好きなキャラクターはいかがでしょう?

上坂
赤﨑千夏さんが演じた篠崎(舞)さんです。誰よりもテンションが高くて本当にすごかった。獣人役のキャスト陣よりも声が大きかった気がします(笑)。


――それはとてつもない声量ですね……。

上坂
アフレコ時、赤﨑さんの隣に並んだ人が「自分の声が聞こえなくなる」と言うぐらいでしたから(笑)。声圧がものすごくて、それがキャラクターのインパクトにもつながっていたと思います。篠崎さん、1話では美人秘書のような人かと思っていたのですが、途中からはずっとハイで瞳孔が開きっぱなしのようなキャラになっていました(笑)。

――アニメもいよいよクライマックスを迎えようとしていますが、最終話の見どころはいかがでしょう?

上坂
11話で新しくカメレオンの獣闘士が登場して、「まだ何かあるの!?」というところですが、12話では原作を知らない方にはさらに驚くことが待っています。それに、VIPルームでの財閥トップの動きにも注目です。
あと、「ラビ」は最終話でも逃げ惑うことを忘れないです(笑)。「ラビ」ファンはそんな彼女の姿を楽しみにしていてください。


――最後に、読者へメッセージをお願いします。

上坂
はい。まず、「ラビ」の優勝インタビューでは調子に乗ってすみませんでした(笑)。本当は何にもできないんです……でも、そんな「ラビ」を最後まで演じる事ができてとても楽しかったです。
『キリングバイツ』は最後までテンポが良くて、血圧が上がっちゃうような試合をたくさん楽しめるので、パッケージや配信で一気に見たりするのもすごく楽しいだろうと思います。あとちょっと気が早いですけど、2期があったらいいなぁと。また彼女たちの活躍をアニメで見たいです。それと、ファンの方はぜひ「ラビ」のコスプレをしてほしいです!

――ありがとうございました!
《細川洋平》
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