講談社が一迅社を完全子会社化 マンガジャンルの強化を図る | アニメ!アニメ!

講談社が一迅社を完全子会社化 マンガジャンルの強化を図る

10月14日、出版大手の講談社は一迅社の全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。マンガ雑誌やライトノベルを多数刊行し、アニメ化作品も多数送り出してきた一迅社を傘下に収めることで、ジャンルをより強化していく方針だ。

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10月14日、出版大手の講談社は一迅社の全株式を取得し、完全子会社化することを発表した。マンガ雑誌やライトノベルを多数刊行し、アニメ化作品も多数送り出してきた一迅社を傘下に収めることで、ジャンルをより強化していく方針だ。

一迅社は1992年に設立した出版社である。従業員数は2016年10月1日現在で95名。15年8月から16年7月までの売上高は44億円となっている。主な代表作は210万部を超える大ヒット作『ヲタクに恋は難しい』をはじめ、シリーズ20周年プロジェクトとしてアニメ化企画が進行中の『最遊記RELOAD BLAST』や、3度にわたってテレビアニメ化された『ゆるゆり』などがある。
マンガ誌は「月刊コミックゼロサム」「月刊コミックREX」など月刊誌4誌、「コミック百合姫」など隔月刊誌2誌を刊行中。ライトノベル系のレーベルとして「一迅社文庫」なども持っている。

同社はテレビアニメ化された作品も数多い。2016年秋の新番組だけでも『ろんぐらいだぁす!』、『バーナード嬢曰く。』、『おくさまが生徒会長!』の3作品が放送中だ。番組内のCMではキャラクターが掛け合いを披露したり、ラジオ風のコーナーを展開するなど、ユニークなプロモーションでも話題を集めている。
講談社は一迅社の完全子会社化について「今回の決定により、コミックジャンルにおいて両社の強みを活かし、シナジー効果を発揮して、漫画市場の活性化に大いに寄与していくものと確信しております」と発表した。出版業界内でも独自の地位を築いてきた一迅社が、講談社の傘下に入ることでどう変化していくのだろうか。今後の動向に要注目である。

[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]
《高橋克則》
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