戦中の広島で力強く生きる「この世界の片隅に」新ビジュアル公開 産業奨励館の姿も | アニメ!アニメ!

戦中の広島で力強く生きる「この世界の片隅に」新ビジュアル公開 産業奨励館の姿も

第二次大戦中の広島・呉を舞台にしたアニメーション映画『この世界の片隅に』の、第2弾ビジュアルが公開された。

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第二次大戦中の広島・呉を舞台にしたアニメーション映画『この世界の片隅に』の、第2弾ビジュアルが公開された。
本作は、戦争が激化していく世の中で大切なものを失いながらも、前を向いて生きていく女性・すずの日々を描いた作品。第13回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した、こうの史代の同名マンガを原作にしている。

第2弾ビジュアルは遠くに呉港が見える高台でスケッチを取るすずが印象的に描かれている。その下には戦中の活気ある広島市、そして現在の原爆ドームでもある広島県産業奨励館など、今は見ることができない街並みも確認できる。
昭和20年を生きる人々の日々を、徹底的に考証した結果が見て取れる。アニメ本編でも、活き活きとして広島の暮らしが見れることに期待したい。
なお、本ビジュアルが使われたちらしは、5月28日よりテアトル新宿、ユーロスペースほか劇場で設置される。

映画『この世界の片隅に』は、第14回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞した映画『マイマイ新子と千年の魔法』で脚光を浴びた片渕須直が監督を務める。
キャラクターデザインには『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズで原画や作画監督を務めた松原秀典を起用。そしてアニメーション制作はMAPPAが担当する。

公開へ向けて期待が高まる本作について、「このマンガがすごい!」編集長の薗部真一からも「僕らの暮らす日々との地続きを堅実に描きつつも、絵の「乱れ」までもが演出という衝撃的な技法をもって、人のつながりの理想形を提示するある種の寓話として成立させた。」殿コメントを寄せている。
さらに「この域に至ったマンガ表現をいかに描くのかは、マンガと同様に成熟しつつあるアニメーションという文化にとっても、挑戦であろう。楽しみでならない。」と期待を寄せた。
『この世界の片隅に』は、2016年10月よりテアトル新宿ほかにて全国ロードショーを予定している。

『この世界の片隅に』
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
《ユマ》
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