スタジオジブリが新たに海外の才能に目を向けた話題の長編アニメーショ映画ン『レッドタートル ある島の物語』が、5月11日よりフランスで開催中の第69回カンヌ国際映画祭で大きな賞に輝いた。21日夜に発表されたある視点部門の特別賞に輝いた。ある視点部門は映画祭のなかでも個性的な作品が集まる部門で、オフィシャルコンペと共に注目が高い。また独自のアワードを実施しており、今年は5月21日に作品賞、審査員賞、監督賞、脚本賞、そして『レッドタートル ある島の物語』が受賞した特別賞の5つが発表された。作品賞はフィンランドのJuho Kuosmanen監督の『HYMYILEVA MIES』が受賞した。また、審査員賞は日本の深田晃司監督の『淵に立つ』が選ばれた。『レッドタートル ある島の物語』は、短編アニメーション『岸辺のふたり』で世界的な名声を獲得したマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の待望の長編作品である。制作の早い段階から、大きな期待を受けてきた。その期待に応える作品が送り出された。それでも優れた実写映画もひしめき、世界で最も注目の集まるカンヌ国際映画祭のある視点部門へのアニメーション映画の出品は快挙だ。さらに受賞となれば、本作への関心はさらに増すに違いない。マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督は今回の受賞について、「この映画をまだ見ていない人はいつか見てください。これはスタッフと私の努力の結晶です。高畑さん、ありがとう!」とコメントする。作品でアーティスティック・プロデューサーを務めたスタジオジブリの高畑勲に大きく感謝する。『レッドタートル ある島の物語』は、マイケル監督と彼の作品を高く評価したスタジオジブリとの出会いで実現した。スタジオジブリは製作出資をするだけでなく、高畑監督が制作に参加、シナリオや絵コンテ、効果音や音楽まで何度も打ち合わせを重ねて、8年をかけて完成させた。カンヌ国際映画祭がワールドプレミアの場となったが、『レッドタートル ある島の物語』は6月13日から同じフランスで始まるアヌシー国際アニメーション映画祭のオープニング招待作品としてさらに上映される。日本では9月17日より、東宝配給で全国公開される。『レッドタートル ある島の物語』2016年9月17日(土)全国東宝系にて公開公式サイト http://red-turtle.jp/ 写真、全て(C) Kazuko Wakayama
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