一般社団法人 日本動画協会は、文化庁が実施する平成28年度若手アニメーター等人材育成事業の受託団体に採択されたことを明らかにした。同事業はオリジナルのアニメーションを制作するなかで、アニメーターの技術の向上を目指すプロジェクトで、平成22年度より実施されている。プロジェクトにはこれまで20社が24作品を制作し、155人の若手アニメーターがプロジェクトに参加している。人材育成だけでなく、アニメ業界における人材育成のノウハウ蓄積にも大きな役割を果たしている。また事業の中で制作された作品からはテレビアニメシリーズや劇場映画も誕生している。事業は毎年、文化庁が実施団体を公募している。日本動画協会が事業に携わるのは前年度に続き3回目となる。前年度は新たに「あにめたまご2016」の愛称で実行し、4つのアニメーション制作会社を育成の場とした。そのなかでシグナル・エムディが『カラフル忍者いろまき』、スタジオよんどしいが『UTOPA』、手塚プロダクションが『かっちけねぇ!』、武右ェ門が『風の又三郎』を参加した。育成対象アニメーターの数は25人、これまでの手描きのアニメーターに加えて、デジタル作画やCGアニメーターを対象としたのも新たな試みだ。完成した作品は、上映会やネット配信、テレビ放送も通じて一般のファンにも披露され、好評を博した。文化庁の公募要項によれば、平成28年度の事業もこれまでに準じたものになりそうだ。オリジナルのアニメーションを1年間をかけて制作、そのなかで若手アニメーターの育成を図る。制作団体も例年どおり4社・団体を予定している。事業予算は約2億1000万円となっている。日本動画協会は作品制作団体の募集は、4月中旬頃に詳細を協会のサイトにて公開する予定としている。5月に公募、6月に団体選定、作品完成後、2017年の完成披露となりそうだ。
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