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「シュヴァルツェスマーケン」吉宗鋼紀×内田弘樹対談(後編)ー今までのロボットアニメとは全く違うものに

アニメ『シュヴァルツェスマーケン』の最終回を前に『マブラヴ』の生みの親でもある吉宗氏と小説『シュヴァルツェスマーケン』の著者・内田氏の対談が実現。二人の本作へかける思いなどを聞いた。

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『シュヴァルツェスマーケン』は、地球外起源種・BETAの侵攻により絶滅の危機に立たされている人類があらゆる兵器を駆使し戦っている東ドイツを舞台にする。テレビアニメ化もされ、2016年1月より好評放送中である。
作中で鍵となるのは、東ドイツ軍最強の部隊 “黒の宣告(シュヴァルツェスマーケン)”とあだ名される第666戦術機中隊である。彼らは強力なレーザー照射を行う光線級BETAに対抗すべく、戦術「光線級吶喊(レーザーヤークト)」を駆使し、これに対抗していた。

『マブラヴ』の生みの親でもある吉宗氏と小説『シュヴァルツェスマーケン』の著者・内田氏の対談が実現。前編に引き続き、本作へかける思いやキャストについてなどを聞いた。
[取材・構成=細川洋平]

アニメ『シュヴァルツェスマーケン』オフィシャルサイト 
http://schwarzesmarken-anime.jp/
シュヴァルツェスマーケン 1 (初回生産限定盤) [Blu-ray]」 2016年3月25日発売

■ 「光線級吶喊(レーザーヤークト)」という戦術の名前は内田先生が考えた

ー本作は「光線級吶喊(レーザーヤークト)」という戦術を第一目標とする東ドイツ軍第666戦術機中隊の生き様を描いています。

吉宗鋼紀(以下、吉宗)
「光線級吶喊(レーザーヤークト)」という戦術名は内田先生がつけてくれたんですよ。それまでのタイトルでも光線級吶喊戦術自体は描かれていましたが名称はなかったので、内田先生に敬意を表し、“東ドイツで初めて戦術として成功し体系化したため、世界中で「レーザーヤークト(光線級吶喊)」というドイツ語が正式な戦術名として採用された”という設定とし、当時放映中だったTVアニメ『TE』で、早速「レーザーヤークト」と呼称させました。これこそが多くのクリエイターの手を経ることで強度が増す実例ですね。

ー本作のアニメでも第1話から、「光線級吶喊」はスピード感溢れる戦術機の戦闘シーンとして描かれていました。

内田弘樹(以下、内田)  
「光線級吶喊」の描写に関して僕は、渡邊監督にそれほど詳しく説明していないんです。実際どんな絵になるんだろうと放送を見たら想像以上の仕上がりになっていて、唖然としました。「ここまで理解してもらってるんだ、すごい……!」って。

吉宗 
戦術機演出の大河広行さんは『TE』から引き続き担当していただいています。演出や技術の積み上げだけではなく、『TE』では時間的な都合出やりたくてもやれなかった細かい演出が再現されているんです。毎回オンエアで見ながら「ここまでやってくれるんだ!」って泣きそうになってます(笑)。


内田 
あれは僕もすごいと思いました! 減速する時の、跳躍ユニットをエアブレーキに使う第一世代機独特の動きなんかは本当に感動しました。

吉宗 
跳躍ユニットのエンジンはジェットとロケットモーターのハイブリッドですが、細かい使い分けを噴射炎の色で描き分けているんです!

内田 あのアイデアはさすがです。

ー細部まで行き届いた演出というのは監督はじめ、各セクションのスタッフたちの作品理解が深くないと難しいですよね。

吉宗 
渡邊監督は『君が望む永遠』のアニメ化でもお世話になったのですが、昔からこちらの要望を「そんなの無理だよ~」って言いながら、結局全部やってくれちゃうツンデレなんです(笑)。今回も時間も尺も余裕なんて一切無いはずなのに、いろんなシーンが制作中より格段にカッコよくなってます。小説本編7巻を収めるには1クールは非常に厳しい。それを我々の思いを汲みつつ、再構成してくださった樋口さんと渡邊監督、現場スタッフの皆さんのプロとして矜持には感謝しかありません。毎週、いち視聴者としてたのしませていただきながら、色々と学ばせていただいています。

内田 
アニメにしかないおもしろさがありますよね。いろんな描写を観る度に僕は「そうくるのか!」と驚かされていますよ。


《細川洋平》
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