「SAO」がリアルに 「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング」で体験した仮想現実レポート | アニメ!アニメ!

「SAO」がリアルに 「ソードアート・オンライン ザ・ビギニング」で体験した仮想現実レポート

3月18日(金)から20日(日)まで、東京都内某所にて『ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM』が行われた。その体験レポートを紹介する。

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3月18日(金)から20日(日)まで、東京都内にて『ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM』が行われた。小説やアニメで人気の『ソードアート・オンライン』を、昨今注目されるVR(仮想現実)で体験するものだ。
『ソードアート・オンライン ザ・ビギニング Sponsored by IBM』は、「ソードアート・オンライン(SAO)」シリーズと最先端VR技術、IBMの高性能クラウド・サービス「SoftLayer」のコラボレーションによって実現した。本タイトルのVR‐MMORPGのアルファテストに、事前申し込みで選出されたアルファテスターたちを招き都内で実施したものだ。今回はその体験レポートをお送りする。

本作はシリーズ本編中の2022年にリリースされた『SAO』が、実は2016年にアルファテストを実施していたという誕生秘話に基ずいている。原作者でもある川原礫の監修の元、Webサイトで展開する。イベントへではゲームへの没入度を深く体験する仕組みとなっている。

アルファテスト当日、都内の会場へ到着すると受付では「アーガス社」のネームプレートを付けた白衣の研究員が大勢待機していた。
「よくお読み下さい」と手渡された注意書きには「場所は極秘」「SNSへの拡散も禁止」などがあり、「VR体験で気分が悪くなる場合があります。その際は係員へ」ともある。未知の体験をこれからするのだ、という緊張感がジワジワと沸き上がる。

受付で手渡されたエントリーカードにはQRコードが付いており、自分のスマートホンで“2025年冬のキリトとアスナの会話”を見ることが出来た。また、エントリーカードには自分のアバターネームを書き込む場所もあり、研究員に口頭で申告し、記入してもらった。
テスト定刻、導かれVRMMORPG実施会場へ入るとまさに「アルファテスト」にふさわしい光景が。先に体験しているプレイヤーたち(プレス関係者)がナーヴギアを装着し、必死に手を動かしたり足踏みをしたりしている。周囲には無数の研究員が取り囲み、プレイヤーの様子を真剣に見守っていた。
待機場所で待ってから3Dスキャンのための部屋へ。さまざまな方向に設置された5台のカメラで、アバターの3Dモデリングデータを作成するのだという。使用カメラはKinectだ。

撮影が終わるといよいよVRMMOのテストだ。エントリーカードを預け、ナーヴギアを装着する。内部では視界いっぱいのモニターで外の様子が映し出されている。音声も良好だ。「リンクスタート!」とかけ声を発すると、モニターがVR『SAO』の世界へ切り替わった。

『SAO』の“はじまりの街”に降り立ったプレイヤーはすぐコグ(CV・伊藤かな恵)に声をかけられる。IBMのコグニティブ・コンピューティング・システムを元に生み出されたキャラクターであり、チュートリアルを行ってくれる。キューブ状の浮遊物でどことなくキリトとアスナの子になったユイを連想させられる。
「あなたはこんな姿をしています」と教えてくれるのだが、現実世界とほぼ同じ造形をしていて、できることならカッコいいキャラになりたかった……、と思う辺りまで『SAO』と同じだ。
気を取り直して辺りを見回す。広場の空間構築に驚かされる。頭を振ればぐるりと風景を見渡せ、足踏みをすることで体が前に進む。「実際にここにいる」感覚に包まれる。しばし散策した後、コグのアナウンスがあり、転位結晶でバトルフィールド「ダンジョン」へと瞬間移動した。

ダンジョンでは現実世界で実際に隣に並んでいる人のアバターと共に、パーティーを組むこととなった。ダンジョンの奥へ進むと巨大なモンスター「グリームアイズ・ジ・アンセスター」が立ちふさがりバトルへ突入。身体の前で腕を振り下ろすと武器で攻撃をし、両手のひらを突き出すと防御となる。グリームアイズの動きをよく見ながら攻撃を加えていく。
コグからアドバイスが入り、キリトが使っていた剣「エリュシデータ」のようなものを受け取る。そして最後は必殺技でトドメを刺した。バトルは終了し、『SAO』の世界からもログアウトとなった。研究員の方に「お疲れさまです」と声をかけられるも、かなり集中していたためか、しばしぼんやりしてしまった。

最後にスペシャルブックレットと預けていたエントリーカードを一緒に受け取る。エントリーカードのIDを使用し、ブックレット内にあるQRコードを読み込ませれば、自分の戦績データが見られるとのこと。確認するのが楽しみだ。

『SAO』本編にある“フルダイブ(意識ごとVRに入る)”とまではいかないが、視覚と聴覚での没入感は強烈だった。全く新しい体験だ。ちょうどPSVRの発売時期の発表があった直後ということもあり、今後さらに注目度は上がっていくだろう。仮想空間を「体験」するVRMMORPG、『SAO』という架空の物語が実は着実に近づいている、そんな実感を持った体験だった。

(会場を後にして)さっそくエントリーカードのIDを使い、自分の『SAO』での成績を見ようと思ったが、どうやらIDもパスワードも違うらしくログインできない。とても残念……。
《細川洋平》
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