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日本のアニメ、ゲーム、映画で中国ビジネス拡大 アクセスブライトに中国映画会社が出資

日本のアニメやゲームなどの中国展開のサポート事業を手掛けるアクセスブライトが中国の映画会社 光線伝媒有限公司(エンライト)と業務・資本提携契約を結んだ。

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日本のアニメやゲームなどの中国展開のサポート事業を手掛けるアクセスブライトが中国の映画会社 光線伝媒有限公司(エンライト)と業務・資本提携契約を結んだ。エンライトはアクセスブライトが実施する第三者割当増資を通じて同社に出資する。

アクセスブライトは2011年設立、資本金は1億円。これまで『クレヨンしんちゃん』や『ハローキティ』などのスマートフォン向けゲームの事業を中国で手掛けてきた。第三者割当増資をエンライトは約5億7000万円で引き受けて、アクセスブライトは資金調達で映画分野に事業領域を拡大する。両社は合弁会社も設立する予定だ。
エンライトは1998年に設立、北京に拠点を構える。テレビドラマや映画のほかアニメやゲーム事業も展開する。中国での映画製作・配給に大きな実績と経験を持つ大手である。

事業は3つの方向から進める。ひとつは、日本のIP・コンテンツをもとにした中国市場向けの日中共同映画製作と配給である。日本のアニメやマンガは中国で人気が高く、こうしたIPの活用を目指す。中国では海外映画の公開は年間に本数を決めた割当制が取られている。このなかには米国の大作映画も含まれており、邦画の公開はハードルが高い。
共同製作とすることで、日本のコンテンツを中国のユーザーに届けることが可能になる。共同製作認定を受けた映画作品は、中国国内映画としての劇場公開することができる。
一方で、日本の映画作品の中国市場への輸出と収益化も目指す。さらに共同製作映画や日本作品を題材にしたゲームの企画、開発、運営も行う。グッズなどのマーチャンダイズ事業も展開し、総合的な収益を図る。事業推進にあたっては、有力なIP(知的財産)やコンテンツを保有する日本の権利者との協力を目指す。その中国進出や展開のサポートを強化する。

中国のスマートフォン向けゲームの市場規模は、2015年には8000億円に達し、日本の市場規模を超えるとされている。これを背景にアクセスブライトは、日本のコンテンツから展開するスマホゲームでの事業を進めてきた。
一方、映像分野でも、中国の市場は大きい。映画興行収入は2014年で5700億円と日本の約3倍となっている。市場開拓余地は大きいが、中国の制度や商慣習などもあり、海外からの中国進出の成功例は必ずしも多くない。もともと中国ビジネスのサポートを得意とするアクセスブライトが、エンライトと協業することでこの分野で強みを発揮しそうだ。

[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載]
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