バグズ2号に潜入取材 精密セットで作り上げた映画「テラフォーマーズ」の魅力 | アニメ!アニメ!

バグズ2号に潜入取材 精密セットで作り上げた映画「テラフォーマーズ」の魅力

『テラフォーマーズ』が2014年のアニメ化に続きいよいよ実写映画として公開となる。撮影も佳境を迎える某日、撮影現場に潜入取材を行った。

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史上最強最悪の敵に挑む、衝撃のマンガ『テラフォーマーズ』が2014年のアニメ化に続きいよいよ実写映画となる。2016年4月29日(金)に全国公開となる。
映画撮影にあたっては、すでにその出演が大きな話題を呼ぶ大物俳優・女優が集結した。そんな撮影も佳境を迎える現場への密着取材を行った。

まず現場で目を惹くのは、スタジオに組まれた「バグズ2号」の巨大セットだ。総工費はこのセットだけで約1億円。一ヶ月ほどの工期をかけて製作された。
今回公開されたのはバグズ2号のコントロールルームやターミナルルームなど。小町小吉をはじめ、各メンバーのシートやデスクを間近で見ることができた。蛭間の座席には無数の書物が積み上げられており、寡黙な秀才であろうことをうかがい知れた。


セットの作り込みは実に精緻、シートに据え付けてあるモニターははめ込み式ではなく、バグズ2号全体の映像や波形などがリアルタイムに映し出されていた。コントロールルームとターミナルルームを隔てる隔壁も実際に開閉する。映画『テラフォーマーズ』の世界に迷い込んだかのようだった。

セット内では伊藤英明演じる小町小吉と山下智久が演じる武藤仁のアクションを交えたやりとりや、武井咲演じる秋田奈々緒と小吉とのシーンが撮影中で、三池崇史監督はカットがかかるごとに身振りを加えた演出を俳優に付け加えていた。
キャストが着用する衣装は全て特注、各人物の変移能力を考慮した上で異なるスジ取りになっているという。


監督は数々の話題作を世に送り出してきた三池崇史、脚本は『キルラキル』などで知られる劇団☆新感線座付き作家の中島かずきが手がける。
小岩井宏悦プロデューサーによると、『テラフォーマーズ』という作品の規模から考えて、SF超大作とするならばハリウッドには敵わない。そのため、より泥臭く殴ったら汗が飛び散る『火星版クローズZERO』と呼べるような作品を目指しているとのこと。
気になるのは原作にもある衝撃的な描写だ。小岩井プロデューサーは「映倫のレイティングは「PG-12」の予定ではあるが、逃げたような表現にならないよう現場では努力している」と語った。


物語のベースは原作コミックス第1巻部分にあたる「バグズ2号編」。実写映画化にあたって多国籍の人物で構成された乗組員たちは「日本チーム」と変更されている。
キャストは伊藤英明をはじめ、武井咲、山下智久、山田孝之、菊地凛子、加藤雅也、ケイン・コスギ、篠田麻里子、滝藤賢一、太田莉菜、そして小栗旬など、超豪華キャストだ。

第1巻をベースに中島が台本を執筆、撮影ではさらに絵コンテに起こされた台本を元に撮影を進めているとのこと。取材では絵コンテ台本と美術ボードも実際に手にすることができた。
印象的だったのは2599年の地球のボードだ。多国籍、雑多な街並みに泥臭さを感じ取れ、また名作SF映画『ブレードランナー』を彷彿とさせるものでもあった。
なお、肝心の“テラフォーマー”の実物大モデルも数体スタジオには待機しており、再現度の高さと存在感の異様さに鳥肌が立つ。期待に十分こたえてくれそうだ。

2011年より連載をスタートした原作マンガは既刊の累計発行部数が1200万部を突破。2014年には「アネックス1号編」としてテレビアニメシリーズも放送された。
絶望的人口爆発を迎えた2599年。人類の存続をかけた「火星移住化計画」のため火星に飛び立った15人の人間が、史上最強最悪の敵“テラフォーマーズ”と死闘を繰り広げる。

映画『テラフォーマーズ』
2016年4月29日(金)全国公開
(C)貴家悠・橘賢一/集英社 (C)2016 映画「テラフォーマーズ」製作委員会

《細川洋平》
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