動画配信サービス「ゲオチャンネル」2016年2月に開始 12ジャンル8万作品以上 | アニメ!アニメ!

動画配信サービス「ゲオチャンネル」2016年2月に開始 12ジャンル8万作品以上

ゲオホールディングスの子会社・ゲオは15日、都内で新戦略・新サービス発表会を開催。エイベックス・デジタルと提携し映像配信サービス「ゲオチャンネル」をスタートする。

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 ゲオホールディングスの子会社・ゲオは15日、都内で新戦略・新サービス発表会を開催。エイベックス・デジタルと提携し、月額590円(税別)の映像配信サービス「ゲオチャンネル」を2016年2月にスタートすることを発表した。

 発表会にはゲオホールディングスの代表取締役社長・遠藤結蔵氏、執行役員・林俊樹氏のほか、エイベックス・グループ・ホールディングスから代表取締役社長CSO・千葉龍平氏、エイベックス・デジタル常務取締役・村本理恵子氏が登壇した。

 遠藤氏は冒頭で「これまで“豊かで楽しい日常の暮らし”を提供したいという思いを持って、映像ソフトのレンタルサービスを行ってきた。オリジナルにハイブリッドVODサービス『ゲオチャンネル』を開始する」と発表。今回新たにパートナーとなったエイベックスの千葉氏とともに、ゲオとのプロジェクトについての意気込みを語った。

■1,600万会員を誇るゲオ×プラットフォームのエイベックス

 続いてゲオの林氏は「ゲオのリアル店舗は全国に1,600、会員数は1,600万人を数える」と同社の強みを説明。「会員向けへの映像ソフトレンタルはリアル店舗だけでなく宅配サービスも行っているが、それぞれカバーしきれていない部分がある。顧客が好みのサービスを選択できるよう考えた結果、VODを映像サービスに追加することにした」と、今回のサービス開始について話した。

 その際、林氏はレーダーチャートを映しながら、「身近にあるレンタル店では選ぶ際のワクワク感を得られたり、店員から情報を引き出したりできるが、5万タイトルと品揃えが少ない。宅配サービスでは即時性やワクワク感はないが、検索性・レコメンド・品揃えが多い(24万タイトル)といった利点がある。ここにVODというサービスが加われば検索性・即時性・利便性も含めた全方位をカバーする映像サービスを提供できるようになる」とコメント。携帯キャリアによる映像サービスは「暇な時間のスマホ活用」が発想点のため、コンセプトが異なることを強調した。

 エイベックスをパートナーに選んだ理由としては、「プラットフォーム運営、レコメンデーションといった多数のノウハウがあるから」(林氏)と語った一方で、プラットフォームについて村本氏は「動画配信サービスを開始してから6年。これまでザッピングUI(お気に入りの番組が見つかるまでテレビのチャンネルを変えるように、アプリ起動時に予告編動画を再生させ、フリック操作などで次々に動画を探していくユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)を開発してきた」と補足した。

 レコメンデーションについては、「各作品に1,000以上のフィルムタグを付けている。ジャンルなどだけでなく、主人公、副主人公などかなり細かいため、ユーザーが視聴すればするほどそのデータは蓄積されていき、好みに合うであろう作品をレコメンドできる仕組みになっている」と解説した。

 さらに、保持しているノウハウには、「コンテンツ編成・調達力」もあると説明。前述のレコメンデーションとも関連し、視聴データを保持しているため、エイベックスがすでに持っている作品をお薦めするだけでなく、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを調達することが可能だという。

 エイベックスの“レコメンデーションノウハウ”、ゲオの持つ“リアル店舗での視聴履歴”という、双方の長所を組み合わせることにより、「ハイブリッドレコメンド機能」(村本氏)をユーザーに提供できるようになるとした。それは、「オンラインのみならず、リアル店舗でのサービス向上にもつながる。全国にレンタル店を展開するゲオならではの強みだ」と村本氏は紹介した。

■スマホなどマルチデバイス対応。成人向けコンテンツも提供へ

 見放題として提供されるコンテンツは、海外ドラマ、国内ドラマ、韓流・華流、キッズ、アニメ、洋画、邦画、ミュージックビデオ、ライブ(生放送ではなく、アーティストらによるライブ映像が主)、カラオケ、教養・バラエティ、個別購入、成人向けの全12ジャンル、8万タイトル以上。成人向けコンテンツについては、アダルトコンテンツメーカーであるプレステージの作品を扱い、毎週10本ずつ入れ替え、常時50タイトルを配信するという。

 視聴には、専用アプリ「ゲオチャンネル」を利用する。スマートフォン、タブレット、PC、TV(Chromecast利用)などマルチデバイスに対応。1カウントにつき、最大5台までデバイスを登録できる。現在、提供されている「ゲオ公式アプリ」とは別でリリースされる。アプリ開発は、「dTV」などでノウハウを持つエイベックスが担当したという。

 コンテンツは標準画質(SD)と高画質(HD)で提供。4K対応についても検討しており、村本氏は「意欲的に取り組んでいきたい」と明かした。また、dTVと同様に、ダウンロード再生・視聴にも対応する。

 対象作品を見放題の「ベーシックプラン」を用意し、料金は月額590円(税別)。ベーシックプラン加入者対象のオプションとして、店舗で旧作を20本レンタル可能な「店舗パック」、旧作映像DVDを14泊15日で8本まで宅配可能な「宅配パック」があり、それぞれ月額590円(税別)となっている。

 支払いはクレジットカード決済に対応する予定。また、現在ゲオ会員となっている1,600万人は無料会員という位置づけとしてサービス開始時には、一部の無料コンテンツを視聴できるほか、そのIDのまま月額590円(税別)の有料会員に変更も可能。なお、契約変更後1カ月は無料になるという。

動画配信サービス「ゲオチャンネル」が2016年2月に開始……アダルト含む12ジャンル・8万作品以上を提供へ

《渡辺まりか》
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