2015年上半期の国内映像ソフト市場は弱含みとなった。マーケティングデータのGfK Japanの調査によれば、2015年上半期の国内のセル映像ソフトの市場規模は、販売枚数で2 034万枚、販売金額で922億円となった。これは前年同期比で数量で8%減、金額6%減となる。2014年上半期も販売枚数で前年比14%減、金額11%減であったことから2年連続の減少となった。また、2年連続で1000億円割れである。2014年は通期でも、数量で前年比9%減、金額で7%減であったから、引き続き市場は弱含みと言っていいだろう。セル映像ソフトは一般向けのBlu‐ray、DVDを合わせたもので、レンタル店向けの販売は含まれない。このため消費者の映像ソフトへの購買意欲がより強く反映されている。GfK Japanによれば、売上金額のジャンル別構成比では、音楽が前年から拡大、邦画が伸びた一方で国内アニメ、そして洋画アニメーションが縮小したとしている。国内外のアニメーションの販売が弱含んでいる。また調査では販売チャネル別の金額構成比も明らかにしている。販売チャネルでもっとも大きなものは引き続き拡大傾向にあるEコマースで56%である。売上の半分以上がインターネットからによるものであることが分かる。音楽・映像の専門店であるメディアストアは27%、家電量販店は7%だった。Blu-rayとDVDの売上金額比率は、Blu‐rayが48%だった。Blu‐rayとDVDがそれぞれ市場の半分を占めた。GfK Japanは、2015年下半期は大きな市場浮揚要因なく、漸減傾向が続くとしている。とりわけ2014年下半期は大ヒット作『アナと雪の女王』があったことから、前年比でマイナスを見通している。[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]
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