日本独立作家同盟がNPO法人化 出版支援事業をさらに拡大 | アニメ!アニメ!

日本独立作家同盟がNPO法人化 出版支援事業をさらに拡大

独立系作家の活動を支援している任意団体「日本独立作家同盟」のNPO法人化が発表された。日本独立作家同盟は電子書籍などで作品を世に送り出す作家をサポートする。

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2013年9月1日に発足した「日本独立作家同盟」は、独立系作家の活動を支援している任意団体だ。独立系作家とは、「セルフパブリッシング」や「自己出版」といった活動を行う人のことを指す。
日本独立作家同盟は、主に文筆やマンガなどの作品を自らの力で電子書籍などのパッケージにして世に送り出している作家をサポートする。作家同士の情報交換や作家と読者を繋ぐオンライン・コミュニティを運営してきた。
今回、同団体が、NPO法人化することが明かされた。2015年以降の特定非営利活動法人を目指す。

日本独立作家同盟はこれまで、独立系作家の執筆、制作、宣伝等の支援を行ってきた。オンライン・コミュニティの参加者に毎月呼びかけて執筆者やイラストレーター、デザイナー、編集者などを募り、電子雑誌『群雛』を月刊ペースで定期刊行する。
今回のNPO法人化は、活動をさらに発展させ、公正かつ中立で透明性の高い運営を円滑に継続させるためのものだという。設立申請、縦覧期間を経て、2015年4月に登記予定。今後は主に、ウェブメディア事業、セミナー・勉強会事業を拡大していく。

支援対象となるコミュニティ参加者は、これまでと変わらず参加費無料の一般会員という位置付けとなる。また、同団体の活動を支援する正会員と賛助会員の募集もスタートした。正会員は年会費1万円、賛助会員は年会費が1口5万円となっている。
支援する作家は、商業デビューしているか否かは問わず、自身や作品の知名度向上、品質向上、頒布促進のほか、作家と読者のコミュニケーション活性化など、多種多様な出版文化の振興に貢献することを目的とした人物が該当する。

商業出版は出版社から印刷・取次を経て書店で紙の書籍・雑誌を販売する大手による流通が一般的だ。その一方で、自己責任で本を制作・販売する「インディーズ」も徐々に拡大している。
ところがインディーズでは、出版社が果たしてきた重要な役割である企画や編集、校正、校閲、デザインなどといった制作工程が、コストや知識・リソース不足によって曖昧になりがちだ。
日本独立作家同盟のNPO法人化により、このような問題点を解決するきっかけになるのではないだろうか。今後の展開にも期待がかかる。
《ユマ》
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